トラブルが発生しても、原因断定を先送りとしてとにかく早く修理して、プラント全体の操業に支障が出ないようにするために、関係者各社一同協力して進めることは、全体の完成の責任を持っている当事者としては非常に好ましいことです。
難しいのは、その後です。
無事修理が終わった後は、いよいよだれの責任で壊れたのか? 断定がはじまります。
各社、自分は悪く無いと、自分と関連のない原因を推してきます。
原因次第で、修理にかかった費用を誰が負担するか決まるからです。はっきり黒と証明できない限り、一社だけのの責任にできません。
ある機械のトラブルで、原因の断定が難しくなかなか出来ずにいました。メーカーの主張は原因はA、それはメーカーの責任は一切ない原因。我々はBの可能性が高いと主張、それはメーカーの設計不備の可能性を含みます。
我々は詳細な分析レポートを作成し、メーカーに送りました。しかしメーカーはまじめに対応しようとしません。不利になりたくないからです。
金銭的な責任問題の前に、原因断定を間違うと、後々またトラブルが再発するので、やはり一番大事なのは、真の原因を見つけ対策を確実に打っておくことなんです。
原因断定は各社の合意がされないと、修理にかかった費用負担が決められません。ですので担当者は自分たちの負担を減らすべく、ポリティカルにも必死なのです。
お互いに、AだBだと言い張っても平行線になり必ず膠着します。
あるトラブルでは議論を進めるために、お前の言うAである事も起こり得るので、一旦わかったと歩み会おうとなりました。これは決して我々のBを取り下げる意味ではありません。
我々の同僚は、何故かWe agree ....と返してしまいました。agree だと相手の考えに合意になってしまいます、違うんでない?
そんな時に、どんな単語を使うべきでしょうか?
understandとしてお前の言い分は理解したとまず言うべきだと思ったのですが、、、
写真はスタートレックに出てくるボーグのセブンオブナイン。
彼女の発言は元ボーグなのでロジカルで場面場面でunderstand, accetable, unacceptable , agreeと簡潔に明確に言葉を選んできます。
同じわかりましたでも、単語を場面場面で適切に選ばないと、まとまる話もまとまらないので、気をつけなければなりません。