中東や海外の建設現場はテロや工事の事故に巻き込まれる危険は有るのですが、実際には万全を期しているのでそう危険なことはありません。
そんな中で危険なのは交通事故。日本に比べてはるかに飛ばしますので何かあればすっ飛びます。最近はかなり取り締まりが厳しく猛スピードの暴走も減り格段に安全になったなあと感じます。
ほんと以前は速度規制も取り締まりもあまりなく、空港との送り迎えの道路が危険でこれでぶつかったらお終いだなあと覚悟していたものです。
危険が無いように設計すること、危険かどうか感じることは設計でも大切なセンスです。
全てのものには固有振動数があります。固い個体であれば叩いたとき、揺れる振動数が固有振動数です。実際のものは形状が複雑なので、部分的に固有振動数は違いたくさんの複数の固有振動数を持っています。
機械に異常な振動が出ることの原因の一つは、剛性不足により固有振動数で振動が起こっているのです。固有振動数つまり危険速度と一致した加振力で無くとも、剛性が低ければランダムな加振力に因って、大きな振動が起こってしまいます。時間がくれば疲労破壊が起こります。イメージ的には重くてガッチリしているものは振動しにくいと考えてください。
そんな振動が起こる機械や構造物は計算しなくとも見た目で弱々しく明らかに揺れることが感じられます。これって計算するまでも無くダメだろうと。
近年はCAEが進み計算してみると固有振動数は問題ないが、実際には振動が問題なることもあります。計算は計算、境界条件の与え方やモデルが悪ければずれます。
設計したメーカーに振動が大きいからクレームすると、一生懸命に解析して問題ありませんと言ってきます。明らかに剛性不足で振動が起こっているのに、計算で問題ないと言い張るのです。
形状は計算で決めているのではないでしょう。先ず人間がフリーハンドで基本を決めているはずです。その時にこんな形状では強度が維持できないと感じるか感じないか。計算の結果を鵜呑みにするかしないか。
私は形状を決めるような詳細設計は専門ではありませんがこの形状は考えてないなあセンスないなあと感じることはあります。
専門家の設計の人に機会があれば聞いてみたいと思います。
まとめると、
見た目が弱々しい剛性が問題になりそうなものは計算しなくても振動が問題になる。
計算して問題無いから問題ないのでなくて、実際とずれた計算しか出来ないのが問題。
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