エンジニアのセンスとスピード感を磨く方法

大切なのはセンスとスピード感、若手エンジニアに役立つチップス

ロジック変更としきい値変更の違い

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 プラント全体の運転やその中の個別の機械の運転は、コンピュータに組み込まれたロジック(プログラム)で、平常運転に入れば、ほぼ自動運転になります。

設計時に様々な場面を想定して、ロジックを作成するのですが、実際に運転を始めてみると想像とは違った場面もあり、現地でロジックの変更はほぼ毎回必要になります。

試運転の段階では、ロジックを考え直し、修正して、試運転をやり直し試行錯誤することは許されます。

 

難しいのは実運転が開始された後に、発覚した場合。

試運転の時のように試行錯誤して最適なロジックを見つけ出したいのですが、既に実運転が始まっているので、短時間で一発で修正の圧力がかかります。

こんな場面でも、私は機械エンジニアなので、これこれの理想のロジックに変更してくれと実際にプログラムをするメーカーのシステムエンジニアに要求します。しかしシステムエンジニアは極力ロジック自体の大きな変更を避けて、しきい値だけか最低限の変更で対応できないかを考えて来ます。

それはいちから考えたロジックと比較して、対処療法的で分かりにくいロジックなのですが、万が一予期しないプログラムの誤作動や入力のミスを起こすことを恐れての考えなのです。

絶対にミスを犯せない場面では、理想よりも対処療法的でも確実な方法を選択すべきだなあと感じた場面でした。

 

 

話が変わりますが、働き方改革の議論の中で出て来る高プロ。前から出ているホワイトカラーの残業を抑えようとしているやつです。

働き方改革の名前の元にあれもこれも混ぜて通そうとするのは許しがたいですね。

また年収1075万円がしきい値だから、そもそもその年収で残業代が付く人はまず居ないので、この変更は実害が無いと思ったら大間違い。

法律変更(ロジック変更)は大変なので、年収1075万円と実際には変更は影響ないと安心させておいて、法律変更後にじりじりしきい値を下げて来るんですね。そもそも経団連は400万円とか700万円とか言っていたのですから、、

 

ロジック変更は目立つので大変ですが、しきい値の変更は変更ではなく調整の範囲と誤魔化され変えられてしまいます。

実害は無いからロジックを変えますと言って来た時は実際には影響ありますので騙されないようにご注意を。