エンジニアのセンスとスピード感を磨く方法

大切なのはセンスとスピード感、若手エンジニアに役立つチップス

“We”と”I”

海外プラント建設のプロジェクトでは頻繁に、顧客、コントラクター、メーカーの三者で打ち合わせをします。

 


例えばコンプレッサーの仕様に関しての打ち合わせであれば、顧客、コントラクター、メーカーからそれぞれ機械の専門家が出てきます。

 


買い手と売り手の関係であるので契約条件から外れた要求が出たりするとそれは直ちに追加コストや納期遅れの対象となります。そのため専門家はその道の専門家である前に各社の代表として自社の利益を守ろうとします。

 


この時の会話はどんな主語を使っているでしょうか? 

おそらく“We”でしょう。会社を代表した発言で個人的な見解ではないとの意識になります。話が揉めてきた場面で“We”を使うのは完全にその場に居ない自社の人達を含めて指して、その場の打ち合わせ参加者との壁を作っています。

 


本来、“We”はその場にいる人たち全員を指すときに使うべきかなと思います。

揉めて来た時にそれを自社の利益のためだけに自社の立場を”We”で表現するのでなく、敢えて”I”を使う。意識的に。

そしてすかさずに続けて参加者皆でプロジェクト成功の為に解決策を考えようの態度で”We”を意識的に使うと効果的だと思うのです。(ちょっと自信が無い提案なので思うと書いています)

 


顧客、コントラクター、メーカー。

契約的には守らないと行けないものが多くあります。しかしその前に同じ技術の専門家としてのプロジェクトの成功を同じ目標とする仲間としてのマインドを醸し出すことが、全てを良い方向に持っていきます。

 


“We”と”I”、意識的に使って見てください。