コミュニケーションで一番大事なのは伝える力。しかし受け手がそもそも聞く耳を持たないとどんなに頑張って伝えても無駄な努力に終わります。厳しいですが現実です。
人間、自分より年配者を敬う習慣が染みついています。そのお陰で、おっさんになって来ると周りが年下ばかりになり、話を聞いてもらえるようになってきます。若者も年上には余程でない限り口答えや反論はしないので、おっさんは伝えるコミュニケーション力が上達したと勘違いしてしまう場合もあります。
このおっさん特権のコミュニケーション力は、利用しないと損です。
仕事で他の部署や取引先と交渉が必要になった時、交渉相手が自分より年配者で取っつきにくい場合、自分より年上の上司に交渉の援助を求め同席してもらうことが有効になります。
悲しいかな若者がいくら真剣に話してもまともに聞いてもらえないことは多くあります。そんな対応をする相手との交渉は、おっさんコミュニケーション力を利用してみて下さい。
私は三十代前半はまだまだ自信がなかったので、厳しい要求を外部にする時は、力ある上司に同席を頼みました。上司は使うものでもあるのです。