会社組織の人員構成は、できる人、普通の人、できない人の2:6:2に落ち着くとよく言われている。
もう少しわけると、2:3:3:2でまあまあできる人ともう少しにも別かれる。
全体をかさ上げもしくは下層の切り捨てがされれば組織効率はあがりそうだが、パレートの法則ではあらたに出来ない層が発生してくるらしい。
ここから先は自論。
アリの世界ではそうかもしれないが、人間社会ではそうではなくて、出来ない層がいない方が絶対に効率は上がる。
なぜ、アリと人間はちがうのだろうか。
アリの能力の個体差はおそらく少ない。人間は個体差が大きい。いくら教えてもいくら経験させても出来ないものは出来ない。そして、無理してやらせるとミスをする。そのミスをカバーするために、できる層が労力を取られてしまうのだ。
さぼっているアリは予備労力としてのアイドリングであり、必要な時にはちゃんと労力になる。
2:6:2で下層の2を引き上げる努力をした結果、残念ながら能力が上がらなかったら、諦めるしかない。ミスをしても他に迷惑がかからないことをやらせないとならない。その方が出来ない層もストレス感じることなく幸せなはず。
決して切り捨てろといっているのではない。何かできることはある。それを見つけてやること。
間違っても重要なことをやらせてはならない。出来ない層が起こしてくれたミスの尻拭いでできる層の労力を浪費してしまうことになる。
できる層、できない層の差は持って生まれたものが大きい。誰の罪でもない。出来ないものは出来ない。たまたまである。
できる層は出来ない層も含んで全体を引っ張る義務がある。引っ張るためには、できる層の労力を最大限に生かすために、できない層にミスを起こす機会を与えてはならない。