人前で話すことは子供の時からつい数年前までずっと苦手でした。
緊張してしまい頭が真っ白になって、話す内容を忘れてしまうのです。
しかしこの10年は会社の内外で話す機会が増え、人前で話すことはあまり緊張しないで楽しめるようになってきました。
人はなぜ緊張するのでしょうか。
1)緊張の原因は話す内容を忘れてしまったらどうしよう、プレゼンを失敗したらどうしようとビクビクしているから。
2)そして自分に自信が無いから。
若い時あれほどいつも緊張していたのに、克服出来てきたことの理由を自己分析してみました。
1)話す内容を覚えることを辞めた。話す内容は基本的に自分で考えたことなので、覚える必要なくその場で自然と話すことができる。話は言い間違えたり少しぐらい言い忘れても全体には影響が無く、途中の話は最後に自分が言いたいことのクライマックスへの前戯でしかないと重要視しなくなった。
2)経験と知識が増えて、自分に自信を持てるようになった。
話すことはかなり苦手を克服できましたが、ギターの演奏は緊張して人前に出た瞬間には死にたくなります。
クラシックギター習い出した3年目に初めて発表会に出てみました。
バリオスの”最後のトレモロ”にぞっこん惚れ込んでいたので、それを弾きました。
暗譜して臨みましたが、大きなホールで照明を浴びた瞬間、高い舞台から見える景色、、、精神的にはかなりパニックでボロボロでした。 録音されたCDを聞き直しましたがテンポが一定でなく、乗り物酔いになって気分悪くなる演奏でした。
終わった後に先生に初めての発表会でトレモロの曲弾くなんて前代未聞だと言われてしまいました、、、先に言ってよ。
2年目、3年目は、もっといい音が出るようにと40万のギターを買い臨みました(まず物から入る悪い癖)。
曲はまたしても大好きと言うだけで自分の実力を顧みない選曲。バリオスの”追憶のショーロ”と”フリアフロリダ”。
またしても途中で弾き間違えで頭が白くなり記憶が飛んでボロボロ。
フリアフロリダはそこそこ完璧に弾けるようになっていたのと、三度目の正直で本番で上手く弾けると思っていたのですがダメでした。
話すこととクラシックギターの演奏は何が違うのでしょうか。
僕の場合、話す内容は自分で考えたことが中心なので、資料を事前に念入りに作ってあれば、話は練習しなくとも当日リラックスしてなんとでもなるのです。話なので言い間違えても言い直したり繰り返したりとなんとでも修正しながらできます。なので緊張なく話せるのです。
クラシックギターの場合、曲は楽譜通りに正しく弾かないとクラシックと言えません。正しく暗譜(楽譜を見てもいいが)して、ミスなく同じテンポで弾く。舞台は眩しく高い。普段リラックスして練習している時の半分の実力しか出ないと思った方がいいのです。
では、どうしましょうか。
普段の練習で、発表会の緊張感を持って弾くには録音録画することです。
録画録音をすると誰も居ないのに凄く緊張するのです。
この緊張の感覚を無くすことができてビデオカメラの前でもリラックスすることが出来れば、発表会が怖く無くなるはずです。多分。
そこで、買ってしまいました。
ZOOM Q2n-4k
音楽演奏専門に開発されたマイクにカメラがついたような録音機です。
買って一週間経つのですが、まだ緊張して使えていないのです。。。。