2024-12-01から1ヶ月間の記事一覧
孤独と孤立、これまであまり意識もしてなかったけど、ちょっと考えてみる。まず英語だとLoneliness とIsolationだろう。 孤独は独立して自立できているけどちょっと寂しい感じか。孤立は周りのとつながりが遮断されたまずい状況、自立できなくて状況は悪い。…
働き方改革が進む前、まだ経験が浅くて仕事が遅い人たちには、実は余白があった。それは、土日を使って遅れた仕事をキャッチアップする時間だ。もちろん、これは会社に強制されたわけではない。自分で「このままじゃ追いつけない」と思って、休みの日に自主…
会社に属するエンジニアにとって「無敵の人」とは何かを考えると、それは単にスキルがずば抜けているとか、仕事の速度が尋常ではないとか、そういうことではない。それはむしろ、「会社」という組織のルールやしがらみの中で、いかに自由に振る舞えるか、そ…
週末、クラシックギタリストのキュヒパクちゃんのBACHリサイタルを聞きに築地市場近くに行ってきた。キュヒパクちゃんは実力派でありながら華奢で可愛らしいということで一人で来ている中高年男性ギターファンで超満員、俺もその一人かと思うと複雑な心境だ…
おばあさんの物取られ妄想は、周囲を困らせていた。最初はお金や通帳、判子といったものを隠しては、隠したことを忘れ、盗まれたと騒ぐ。やがて、その不安は膨らみ、家中のあらゆるものに名前を書くようになった。箸一本一本、椅子の裏、壁の隅、どんな小さ…
今夜は会社の忘年会、パーティー。人数多いので立食のはず。立食形式はなんか落ち着かず苦手。このテーマで今日は。 立食パーティー。それは、会社員生活における地雷原の一つだ。しかも立っているというだけで、なんとなく落ち着かない。そのうえ、目の前に…
風邪をひいてしまった。熱はない。怠さもそこまでではない。だが、鼻が詰まっている。そして鼻水も出る。ついでに呼吸が妙に苦しい。これがまた、歩くたびに地味に応える。それから起きた時に首をあげたり回すと何というか平衡感覚が無くなりふらつくんだ。…
論破というのは、一見すると知性の勝利に見えるけれど、実のところはただの「議論の終わり」に過ぎない。本人にそのつもりはないのだろうが、自分の不足を言われるのは許せないのだろう。相手を言い負かし、自分の正しさを証明しても、そこで生まれるのは沈…
朝、アレクサのタイマーで起こしてもらい、その日の天気を垂れ流してもらう。布団の中でぼんやりとした意識が「今日は何曜日?」と一瞬わからないが直ぐにと思い出す。認知になったら何曜日かわからなくなる、曜日というものは人工的に決めたルールでしかな…
高校時代の友達というのは妙なものだ。久しぶりに会っても、最初の一言さえ出れば会話が止まらない。話題があちこち飛ぶのも、むしろ自然な流れのように感じられる。 2年ぶりに会った友人と、適当に食事をしてからスタバに移動した。食事中は近況の話や仕事…
愛というのは、よくわからないけれど、案外シンプルな基準で測れる気がする。それは「面倒くさいと思わない」ことだ。いや、もっと正確に言えば、「面倒くさいと思ったとしても、それでも動く気になる」ことだろうか。 例えば、赤ん坊を育てるという行為。深…
スマホをどのポケットに入れるか。些細な話だと思うでしょう?でもこれ、意外と見た目の印象を左右するんです。僕自身、しばらく前までは後ろポケット派でした。でも、「RAY DONOVAN」を見てからは、前ポケット派に鞍替え。レイがいつもズボンの前ポケットに…
親切には、良い親切と余計な親切がある。これ、わかりやすいようで実はかなり難しい話だ。なぜなら、親切というのは本来「良かれと思って」やるものだからだ。余計かどうかを判断するのは、往々にして受け手側だし、その受け手の反応がまた微妙に見えづらか…
最初に「リスキリング」という言葉を耳にしたとき、僕はてっきり「リスクを殺す」、つまりリスク回避の話だと思い込んでいた。リスクを減らし、安全を確保する——そういう世知辛いテーマだろうと決めつけて、一年間は放置していたのだ。仕事柄、リスクという…
ある日のこと。メールで質問された内容は、まあ小学生のレベルだ。「これ、どう言う意味ですか?」と来たので、丁寧にメールで答えた。面倒くさいけど、そこは社会人だ。大人の対応で返しておいた。すると相手、感謝の言葉もそこそこに「これ、回答する場合…
最近、野菜の値段が妙に高い。前兆の男はニュースを見ながら眉をひそめた。原因は天候不順と言われているが、それだけでは説明がつかない気がしてならない。米も不作をきっかけに値上がりしたままだ。 「これも何か悪い前兆じゃないのか……?」 男は玲子を訪…
惑星探査機「ディスカバリー」が未知の惑星に降り立った。初の自律型探査機であり、AIは人間に匹敵する知性を持っていると評価されていた。 到着後、ディスカバリーは周囲をスキャンしたが、奇妙なことにこの星には一切の生命反応がない。それでも、何かが“…
心には容量がある。無限ではない。スマホのバッテリーや財布の中身のように、どんなに使い方を工夫しても、無駄遣いすればあっという間に底をつく。そして、その貴重な容量を浪費していることに、我々はなかなか気づけない。 たとえば、他人の目を気にする行…
スティーブ・ジョブズは、死の間際にこう言ったとされます。「これまで作った中で、最もお気に入りのプロダクトは?」という問いに対し、「Appleの素晴らしいチームだ」と答えた、と。この言葉には、単なる謙虚さ以上の深い意味が込められているように思いま…
彼女――玲子は、そっとカレンダーに目をやった。転職活動を始めてから、もう数週間が経つ。もともと玲子は現在の職場に不満を抱えていた。上司からのパワハラや無意味な会議に辟易し、ストレスが募る日々。それでも「自分の力が災害を防ぐ」という使命感が、…
圧力や温度が正常なレンジを超えたとき、装置を守るために自動的に停止する制御――これがなければ、装置はそのまま壊れ、最悪の場合、大事故につながります。だからこそ停止は重要です。けれども、問題は「どのタイミングで止めるべきか」です。 瞬間的にレン…
男は静かに目を閉じ、駅前の喧騒の中で立ち止まった。周囲の音が遠ざかり、胸の奥に漂う違和感が強くなる。その感覚は、見えない糸が彼をどこかへと引っ張るようなものだった。 「今度は……どこだ?」 男は直感を頼りに歩き出した。その数分後、彼が立ち寄っ…
「まただよ、まったく……」 リビングのテレビを消し、男は呟いた。画面にはつい先ほど起きた火事のニュースが流れていた。被害は甚大だが幸い死者はいなかったという。しかし、それよりも男が気にしているのは、その場所にほんの数日前まで自分が通っていたこ…
職場というのは、しばしば適材適所どころか、むしろ「適材不適所」を楽しむ場所なのかと勘違いしているような配置がまかり通る。経験の浅い人間が強引にルールを決めたがるというのも、その滑稽な光景の一例だ。いや、「経験が浅い」とは言うが、もっと正確…
世の中、都合の良いところだけ摘んで歩こうなんて人が多い。便利な情報だけかき集めて、都合の悪い真実は棚の奥に押し込んでおく。まるでビュッフェで好きな料理だけ皿に盛るように、ね。 でもね、物事ってのは、良いところと悪いところが表裏一体なんだ。片…
苦手な物シリーズを書いてみようと思う。まずはへの字の口から。 への字の口というのは、見ていてなんとなく緊張する。あれは「文句を言う準備万端」という状態を、顔の形状で宣言しているように見えるからだ。世間話の範囲で「口元がへの字の人は怒りっぽい…
若い頃、食が細いことを気にしていた記憶がある。バイキングに行っても皿の上は空白が目立つくらい少量で、友人たちが大盛りの料理を楽しむのを横目に、ひたすら咀嚼に時間をかけていた。特に朝はダメだった。旅行先の朝食で、仲間が次々とおかわりをする中…