2025-02-01から1ヶ月間の記事一覧
最近つくづく思う。これまでは、どんなことでも構想が最も大事で、すべての鍵を握ると信じていた。しかし、それはある程度予測できる範囲のことをやろうとしている時の話で、本当に新しいことを成し遂げようとすると、そうではないなあと気づいた。 アイデア…
「またミスか?」 課長が書類を叩きつける。 「す、すみません……」 竹島は肩を落とした。設計ミス、計算ミス、データ入力ミス——何をやっても間違えてしまう。 「竹島、お前本当にエンジニア向いてないんじゃないか?」 課長の言葉が胸に突き刺さる。 だが、…
むかしむかし、とある国で巨大な発電所を建設するEPCプロジェクトが持ち上がった。政府は世界中から請負業者を募り、最終的にS社、J社、C社、B社の四つの企業が名乗りを上げ、それぞれ異なる契約戦略で工事を進めることとなった。 契約を軽視したS社 S社は「…
スタートアップ企業は、挑戦と困難の連続です。資金繰り、競争、チームワーク、成長戦略など、乗り越えなければならない課題は多岐にわたります。そんな中、イソップの物語には、役立つ教訓が数多く含まれています。スタートアップに必要な考え方を、イソッ…
ある日、男は弱った猫を助けた。猫は感謝し、すぐに元気になった。 数日後、家の前に魚が置かれていた。翌日も、その翌日も。 「まさか、あの猫のお礼か?」 そう思った男は猫に話しかけた。 「もしかして、君がくれたのか?」 猫はしっぽを揺らしながら言っ…
「先生、最近どうも楽しくないんです」 診療室に入るなり、男はため息混じりに言った。 「ほう、楽しくないとは?」 「人生がです。何をやっても退屈で……子供の頃はもっとワクワクしてた気がするんですが」 医師はうなずきながら、机の引き出しから小さなカ…
CCメールも、私は一応目を通すようにしている。直接関係がなくても重要な情報が含まれていることもあれば、まったく無関係でどうでもいい場合もある。職場にはさまざまなレベルの人間がいて、必ずしも適切なメールの書き方がされているとは限らない。TOかCC…
「この会議、意味あるんですか?」 発言したのは、新人社員だった。場が凍りついた。毎週の定例会議、議題はいつも曖昧で、結論が出ないまま終わる。誰もが「意味がない」と思いながらも、口には出せなかったのだ。 部長が咳払いをし、「では、意味のある会…
理想と現実のあいだには、いろんな言葉が挟まる。「妥協」とか「落としどころ」とか「現実的な選択」とか。どれも言っていることは似たようなものだが、ニュアンスが少しずつ違う。 「妥協」と言うと、どこか敗北感が漂う。「まあ、仕方ないか」という諦めの…
この数年、「One on one」という言葉をよく聞くようになった。上司と部下が定期的に1対1で面談をすることで、信頼関係を築き、心理的安全性を高め、生産性を向上させる——とされている。言いたいことはわかる。だが、そろそろこの仕組み、限界が見えてきたの…
「心理的安全」と「ハラスメント」は、一見すると対極の概念に見える。「心理的安全」が「自由に意見を言える環境」だとすれば、「ハラスメント」はその自由を奪う行為だからだ。だから、「心理的安全を高めましょう」と言うと、すぐに「ハラスメントをなく…
この数年、「心理的安全」という、説明を聞かないと意味がわからない言葉をよく聞く。特に職場の話になると、「心理的安全性が確保されると生産性が上がる」だの、「心理的安全のない環境では人が定着しない」だのと、もっともらしい説明がついてくる。要は…
「マイクロマネージャー」は細かいやつと言う軽蔑を表している。「マイクロマネージャー」と思われては女子からもてないので、言われない為にはどう振る舞うべきか考えてみた。 まず、必要なのは、「細かいのに大事なことを言わない」を避けることだ。 では…
プログラミングというのは、「自分はバカなのでは?」と毎日思い知らされるものだ。 コードを書けばバグが出る。バグを潰せば、別のバグが生まれる。やっと動いたと思えば、意図しない動作をする。たまに奇跡的に動くことがあるが、そういうときに限って「な…
「切り取り」というのは、要するに「文脈クラッシャー」のことで、言葉の前後関係をぶった切って、都合よく加工する技術だ。 インタビュー記事なんかではよくある話で、「本当はAと言いたかったが、Bの部分だけ切り取られて炎上」というパターンが頻発する。…
トランプの口癖のひとつに「Deal」という言葉がある。交渉とか取引とか、そんな意味で使っているわけだけど、彼の場合、それは単なる「話し合い」とか「合意」みたいなものではなく、「とにかく俺の条件を飲ませること」に近い。相手が納得しようがしまいが…
世の中には「振り上げた斧をどう降ろすか問題」というのがある。これは、思っている以上に根深い問題で、最近ではネットを中心にあちこちで見かける。 たとえば、誰かの発言が「不適切」だと話題になり、正義の名のもとに総攻撃が始まる。最初は「許せない!…
長年乗ったホンダ・フィットに別れを告げた。次に選んだのは、中古のマツダ・MX-30。完全にデザインで決めた。機能にはあまり期待していなかったが、運転支援が思った以上に優秀だった。最新とまではいかないが、車線維持も全車速追従も、十分に実用レベル。…
長年、従来型エネルギー――いわゆる化石燃料――の分野に携わり、その後、再生可能エネルギーや脱炭素スタートアップの世界に身を置いてきた。だからこそ、最近、あるジレンマを強く感じている。それは、「再生可能エネルギーはすでにオワコンなのではないか?…
「会話の八割は意味がない」というのは、一見すると暴論のようでいて、実際にはわりと的を射ている。試しに昨日交わした会話を思い出してみるといい。「お疲れさまです」「寒いですね」「昨日の試合、見ました?」これらのやり取りに、果たしてどれほどの「…
「なんでこの人は、こんなに自信満々でズレたことを言うのだろう?」 こういう場面に遭遇することは少なくない。しかも、そういう人に限って回答がやたらと早く、やたらと長い。 これは、AIの「ハルシネーション」と似た現象ではないかと思う。AIが間違った…
職場で組織改正が多少された。会社のスローガン的な物はホームページに貼られたらする。それはそれで企業理念だからどこもやっているのでいいのだが、内部の数人たらずのチームにリーダーがスローガンを作ったらしい。まだどんなのつけたのか見ていないのだ…
「名は体を表す」という言葉がある。これはつまり、名前というものはその人の性格や生き方を暗示している、という考え方だ。たしかに「剛」とか「毅」とかいう名前の人にはガッシリした男前が多そうな気がするし、「優」や「恵」がつく名前の人には、おっと…
今、混んでいる通勤電車に乗っているのだが、つくづく皆大変だなあと思う。 人生の設計も、大規模プロジェクトの設計と同じように「ピーク」をどう考えるかが重要だ。例えば、大規模な建設プロジェクトでは、想定されるリスクをすべて計上するが、それらがす…
「この件、もうちょっと詳しく説明してもらえますか?」 こういう質問をされると、私は思うのだ。 ああ、分かってないな。 仕事において、やたらと詰めてくる人間というのは、えてして本質を理解していない。分かっていないからこそ、細かい部分をしつこく問…
「仮定の話には答えられない」 これは、かつて安倍晋三が繰り返し口にしていた常套句だ。実際のところ、彼はこのフレーズをうまく使いこなしていた。つまり、都合の悪い質問をやんわりとかわしつつ、相手に「まあ、そういうものか」と思わせるだけの愛嬌を持…
ついに石破茂さんが総理大臣になった。一方、アメリカではトランプ氏がまさかのカムバックを果たし、日米関係はまったく新しいフェーズに突入することになった。 この二人、交渉スタイルがまるで違う。トランプ氏は「俺の言うことを聞け!」と相手を威圧し、…
実家の片付け、一人住まいの孤独死しそうな親戚、、そんなものが脳にこびりついて気が重かった。ずっと気になっているのに、手をつける気にはなれない。考えるだけで面倒くさいし、どうせやるなら万全の準備を整えてから……と先延ばしにしているうちに、半年…