エンジニアのセンスとスピード感を磨く方法

大切なのはセンスとスピード感、若手エンジニアに役立つチップス

2025-08-01から1ヶ月間の記事一覧

経験と未経験

① 経験と勘違い 経験者は、ときに「自分には分かる」という勘違いに陥る。 たとえば、同じ症状を二度見ただけで「これは風邪だ」と決めつける医者。あるいは、二度道に迷った経験を根拠に「この街は碁盤の目だから絶対大丈夫」と自信満々な旅人。 だが現実に…

図面は冷たいが、失敗は熱い

片や自動車、片やプラント用の機械。 同じ「機械」といっても、扱いはずいぶん違う。 クルマは、新型が出れば広告で大々的に「史上最高」だの「革新」だのと謳われるけれど、現実には、発売直後は小さな不具合が山のように潜んでいる。で、しばらく経ってユ…

誘導尋問はありか無しか

「誘導尋問はやめてください」 たとえばアンケート調査の場面とか、インタビューでのやりとりとか、議論の冒頭とか。 要するに、質問のかけ方で答えを誘導されたくない、回答にバイアスを掛けて欲しく無いということでしょう。気持ちはわかります。だって、…

中国

最近、ある分野の技術文献を調べていて驚いたことがある。 もともとのオリジナルは欧米で生まれた製品だ。ところが、彼らはずっと同じ方式を繰り返すばかりで、進歩の跡がほとんど見えない。 一方、中国はどうか。最初はコピーに見えた。だが、追いついた後…

バーンアウト

工学の世界では、計器の「壊れ方」まで設計する。ゼロで止めるか、最大値を振り切らせるか、異常ランプを赤く点滅させるか。壊れ方一つで、システム全体の安全が左右されるからだ。 人間もまた同じだ。仕事や家庭、心身のどこかの「計器」が壊れれば、全体が…

寓話 「組織の調和ファースト」

会議室。 新製品のコスト計算を巡って議論が白熱していた。 営業部長が机を叩く。 「2+2は5ですよ!ね?利益を最大に見せないと株主が納得しません!」 経理部長が冷たく笑う。 「4だよバーカ!帳簿は正しくなきゃ粉飾です!」 空気がピリつく中、社長が腕を…

寓話 「濁音禁止会社の話」

ある中小企業「すずめ商事」。 社長は、会議中に社員同士が「バカだ」「ダメだ」と怒鳴り合うのを見て、うんざりしていた。 「うちの職場、空気が重いな…」 そこで、彼は一枚の紙を掲げた。 本日より、濁音禁止 (ガ・ギ・グ・ゲ・ゴ、ザ・ジ・ズ・ゼ・ゾ、…

寓話 「春風と沈黙男」

ある男が仲間に加わった。 初めは明るく元気で、誰もが彼に期待した。 だが、仕事が始まると筋の通らぬ話をし、やがて何も言わず黙り込むようになった。 人々はこう言った。 「春風は心地よいが、荷物を運ぶことはない」 教訓: 勢いは始まりを飾るが、終わ…

寓話 「形容詞の森と会議の池」

むかしむかし、ある村に「形容詞の森」と呼ばれる場所がありました。 その森では、木々や動物が口々に自分を飾る言葉をしゃべります。 「私は立派な木だ」 「私は美しい花を咲かせる」 森を歩く人は、最初は面白がって耳を傾けましたが、だんだん何が本当な…

家庭菜園その後 ナス編

ナスは、最初こそ時間がかかった。 苗を植えても、しばらくは葉が伸びるだけで、実らしい実が見えない。 「これ、本当にできるのか?」と半信半疑のまま水やりを続ける日々。 ところが、一度なり始めると、話は急に変わる。 週に一度くらいのペースで、紫の…

家庭菜園その後 春菊編

春菊といえば、長いこと「冬の鍋野菜」という印象しかなかった。 すき焼きや寄せ鍋に入れると、あの香りが一気に広がって、冬らしい気分になる。 だから、家庭菜園で育てるまで、生で食べられるなんて考えたこともなかった。 ところが、若い葉をそのままサラ…

家庭菜園その後 バジル編

バジルは、本当に手がかからない。 水と日差しがあれば、すぐに青々と茂り、触れば指先から爽やかな香りが立つ。 「これぞ育てがい」と思うが、いざ収穫すると、パスタ、ピザ、─せいぜいジェノベーゼソースまでが守備範囲だ。 夏の間に山ほど取れても、こち…

家庭菜園その後、オクラ編

オクラは、せっかちだ。 芽が出たと思ったら、あっという間に花が咲き、実ができる。 しかし数日で硬くなり、もう食べられない。小さいうち取らない直ぐに硬くなって茹でても柔らかくならないのだ。 旬が短いくせに、見た目は地味だから、収穫のタイミングを…

家庭菜園その後 トマト編

トマトと少子化と自己犠牲について 今年、はじめて家庭菜園というやつをやった。人生ほぼ初のスコップであり、初の支柱であり、初のトマトである。空き地の片隅で、私は小さな地球を耕していた。と書くと大げさに聞こえるが、実際、トマトを育てているうちに…