2025-09-01から1ヶ月間の記事一覧
ある国の王様が突然こう言った。 「今年中に、この砂漠に橋を架けよ!」 家臣たちはざわついた。 隣の国では塔を完成出来なかったので大勢が処刑されたニュースは聞いたばかりだった。 「砂漠に……橋? 水も谷もないのに?」 「黙れ! わしが言ったのだ。橋を…
ある王国で、王様がふと思いついた。 「今年中に、天まで届く塔を建てよ!」 家臣たちは青ざめた。 「天まで届く塔など、不可能です……」 「無礼者! わしが決めたのだ。今年中だ!」 こうして、役人たちは右往左往した。 ある者は設計図もないのに大きな紙に…
会議で新しい提案をすると、 「でも、それって意味あるんですか」 と水をさす人がいる。 資料を用意すれば、 「こんなに厚いと誰も読みませんよ」 と茶々を入れる。 メールで連絡すれば、「口頭で説明してくれ」 と言い。口頭で説明すると、「文章にしてくれ…
母と話していると、どうしても怒ってしまう。 認知症になった母は、記憶力も理解力も弱っていて、耳も遠い。だからこちらの言葉は途中で切れたり、届かなかったりする。なのに妙なところにこだわって、財布がないとか、誰かが部屋に入って来たとか、何度も繰…
最近、不良外国人の迷惑行為が報じられるたびに「日本人は大人しいから舐めているらしい」と解説される。八〇年代に流行った「舐め猫」を思い出す。実際に殴り合わずとも「舐める」「舐められる」で勝敗を決める、あのパロディ的世界観だ。 ただ、舐めの文化…
その一、自給自足入門。9月に入ってゴーヤが人生のラストスパートかけてる様に出来始めた。朝食はゴーヤとバナナと牛乳をミキサーにかけて毎朝飲む。 そのニ、夕飯はゴーヤをごま油で炒めて卵をかけてふんわり仕上げる。塩をかけるだけで美味い。合わせてモ…
ある国の王子に、二つの選択が与えられた。 一人は美しいが性格のきつい娘、もう一人は不細工だが心優しい娘。 そして部下もまた二人、一人はやる気のある無能、もう一人はやる気のない有能。 王子はそれぞれどちらにすべきか悩みに悩んだ。 だが、いざ結婚…
ある会社に、「グダグダマネージャー」と呼ばれる男がいました。 名前は、、まあどうでもいいでしょう。これは架空の話しです。 彼は会議を開いても、アジェンダが不明瞭で、グダグダ意味不明の説明を始め 「えーっと、何の話しだっけ?」で10分。 決断しよ…
進次郎の弱点は何か。 彼の演説がポエム調だとか、話の中身が空っぽだとか、まあそういうのは枝葉末節にすぎない。もっと核心的な問題は、学歴だ。 Fランの肩書きに、親のコネ。 これだけでも十分に「お坊ちゃん政治家」のテンプレートなのに、さらに追い打…
小泉進次郎を総理にしていいのか、悪いのか。 この問いを立てるとき、私たちはもう半分くらい「彼が総理になる未来」を想像してしまっている。だからこそ、この質問は妙に現実味を帯びる。 進次郎の言葉はよく笑いのタネにされる。 「プラスチックごみを減ら…
脳とAIのインターフェースが普及してから、世界は驚くほど静かになった。 無礼なメールも、誤字だらけの報告書も、報告のための報告も、やっている感のアピールも、曖昧な判断も、英会話も、忖度も、言い争いも、アホな人間の相手も、認知症も、消えた。誰も…
この間、無期待主義について書いたが、あれは期待する側での話である。今日は期待されてしまった時の話。 世の中には「期待する側」と「期待される側」がいる。 で、だいたいの場合、期待する側の方が気楽だ。 勝手に夢をふくらませて、都合よく失望して、最…
むかしむかし、とある会社で「新しいシステムをつくるプロジェクト」が立ち上がりました。 お客さんは「便利で安心できるものを」と期待していました。 けれど、最初の会議で経営陣はこう言いました。 「予算はこの金額、納期はこの日。それ以上は認められな…
むかしむかし、とある会社に二匹の面接官がいました。 ひとりはライオン。勇敢で、自分より強い仲間を迎え入れることを誇りに思っていました。 もうひとりはロバ。おとなしく、安心できる仲間を雇うことを好んでいました。 ライオンは、自分より速いチーター…
ある中小企業に、一人の社員がいた。 彼は入社して数年が経つものの、センスが悪く、周囲からは心配されていた。 上司は何度も時間を割き、丁寧に手順を教えた。資料を作り、例を挙げ、何度も「ここを失敗すると大変なことになる」と説明した。 しかし、その…
「感情は入れるものなのか、それとも漏れてくるものなのか」。これは、人にものを書かせたり、喋らせたり、あるいは怒ったり我慢させたりしていると、たびたび頭に浮かんでくる問いだ。 よく「もっと感情を込めて」なんて演技や歌や楽器や朗読で言われる。「…
会社には、必ず「ダメな社員」がいる。首に簡単に出来ない以上、確率的に仕方ない。 頭数が足りないからといって彼らを重要な案件にアサインすると、たいていの場合、プロジェクトは加速するどころか後退する。 修正にかかる手間を考えれば、最初から彼らを…
男は、右から左へ、左から右へ、とにかく流すことしかできなかった。 そこに意味を加えることも、工夫を添えることもできない。 これまで考える人生を送ってこなかった。 だから、流れていくものの中身を見ても、それが経験にも知識にもならなかった。 たま…
ある町に、二人の住人がいた。 ひとりは、決して謝らない女。 雨の日に傘を忘れて人の肩を濡らしても、バスで座席を占領しても、「しょうがないわね」で済ませ、自分が間違えていても無かったことにように沈黙する。彼女にとって謝罪は、人生の貴重な持ち時…
「カッコいいエンジニア」という像を思い浮かべるとき、私たちはつい、火事場で活躍する人を描いてしまう。 サーバーが落ちた瞬間に冷静にコマンドを叩き、真っ赤なログを読み解き、仲間から「さすが!」と拍手喝采される人。発電機が止まりかけたときに工具…
第一部 バス編 バスに乗ったら、運転席にチンパンジーが座っていた。 ここで考えるべきなのは、「それでもバスは来てくれた」という一点である。 地方の路線バスは、二時間に一本。しかも平日の昼間だけ。ようやく現れた一台が、よりによってチンパンジー運…
友人からLINEが来た。 曰く「提案した業務改革をやらないなら退職する、と会社で言ってしまった。今思えば軽率だった」と。 ため息混じりの文面を読みながら、僕は彼の勇ましさよりも、そのあとの後悔の早さに苦笑してしまった。 人はなぜ、ああまでカッとな…
設計の打ち合わせというのは、だいたい「椅子をどう配置するか」とか「この線をあと5ミリ伸ばすか」とか、そういう小さな具体で進むのが本筋だ。 ところがここで必ず現れるのが「例外屋」だ。 「いや、そのパターンは99%で成立するけど、もし停電したら?」…
「採算が合わないので撤退します」。 最近はこの言葉を耳にする機会がやたら増えた。経営判断としては正しいのだろう。契約にもキャンセル条項はある。ルールに従っている以上、文句はない。と言いたいところだが、現場で汗をかいている人間からすれば、やっ…