エンジニアのセンスとスピード感を磨く方法

大切なのはセンスとスピード感、若手エンジニアに役立つチップス

2026-05-01から1ヶ月間の記事一覧

誰も育ててくれない時代

人に教える機会が多いのだが、何年その分野にいても、やってきたことが机上の部分的な図面チェックだけだったりすると、驚くほど何も知らないことがある。なぜそれで何年も給料が貰えていたのか。それは言われたこと、与えられた仕様に合っているかの「間違…

思考停止のアサイン

「人がいないから、お願い」。組織でよく聞くこの言葉は、マネジメントの思考停止を覆い隠す免罪符だ。人手不足という大義名分のもと、「素人への無茶振り」と「専門家への雑務の押し付け」という二つのエラーが平然とまかり通る。前者は、基礎的なコードし…

親切という名の情報出荷

先日、仕事の現場である知人と十年ぶりに再会した。相変わらずの物知りで仕事熱心な彼は、こちらが喉から手が出るほど欲しい情報を、見事なまでに先回りしてズバリと教えてくれる。周囲からも「本当に助かる」と重宝されている存在だ。そこでふと考えた。彼…

「わからない」の境界線

先日、YouTubeで「税務調査が入った際、絶対に『わからない』と言ってはいけない」という趣旨の動画を目にした。本当に分からなくても、安易にそう答えることで過少申告や隠蔽の意図を疑われ、手痛いペナルティを課されるリスクがあるからだそうだ。私は常々…

結果が出なくてもいいものと、結果を出さないといけないもの、三選。

世の中には、「結果がすべて」と言われる場面がある。スポーツでも営業でも受験でも、とにかく数字や勝敗で話が終わる世界だ。なるほど、それはその通りなのだろうと思う。 ただ、その一方で、人間は不思議なもので、本来は結果を急がなくてもよいものにまで…

伝言ゲームの命令に、誰も従いたくはない

「これ、適当にまとめといて」 上司からそう指示されたものの、肝心の目的や背景がさっぱり見えない。そんな経験はないだろうか。不審に思って詳しく聞いてみると、実は指示を出した上司本人すら「上がやれって言うから」と、その意味を全く理解していなかっ…

「継続」と「continuity」のズレ

日本語と英語は必ずしも一対一で対応しない。言葉の裏の「思想」がズレているからだ。その最たる例が、「継続」と「continuity(コンティニュイティ)」の違いである。私たちは「継続」と聞くと、盲目的に「同じ行為をやり続けること」を思い浮かべる。そこ…

【続編】Web面接で「話の中身」を研ぎ澄ます5つの鉄則

前編で「見た目や環境」という器を整えたら、次はいよいよその中に入れる「話の中身(コンテンツ)」のアップデートです。対面よりも相手の集中力が途切れやすく、空気感が伝わりにくいWeb面接。だからこそ、話す内容の「純度」と「ロジック」が合否を大きく…

Web面接を突破する「魅せ方」の鉄則五選

オンライン面接は、対面以上に「第一印象」や「伝わり方」を自分でコントロールできる絶好のチャンスです。面接官の画面に「信頼できる優秀な人材」として映り、一歩リードするための5つの鉄則をまとめました。 1. 【目線】「カメラのレンズ」を面接官の瞳だ…

余計な事をつい言ってしまう人の心理

巷で「口が軽い」と評される人々は、本当に何も考えていないのだろうか。秘密を守る気がない不届き者か、あるいは単なる目立ちたがり屋なのか。だが、当事者の視点に立つと、景色はまったく違って見える。むしろ彼らは、脳内で高度な情報選別を行い、厳密な…

速さのSpeedとVelocityはどう違うのか

現代のビジネスにおいて、「スピード感」ほど無批判に賞賛される言葉もない。即レスや即決など、とにかく早く動くことが正義とされがちだ。しかし、どんなに最高速でタスクをこなしていても、それが「同じ場所をぐるぐる回っているだけ」なら前進はゼロであ…

寓話:タカとカラス

ある国に、プライドが高く威張っているタカの社長がいました。彼はいつも「俺の直感は完璧だ」と言い張り、部下に無理難題を押し付けていました。ある日、社長はカラスのエンジニアに防犯フェンスの建設を命じました。「広さは『だいたいこれくらい』、高さ…

短篇SF: 性能のいい男

あるところに、エヌ氏という男がいた。彼はきわめて優秀だったが、周囲からはまるで精密機械のようだと言われていた。感情の起伏はまったくなく、分刻みのスケジュールを完璧にこなす。無駄な会話は一切しない。「おはよう」の代わりに「業務を開始します」…

その「頑張り」は、必要条件か十分条件か

高校の数学で誰もが習う「必要十分条件」という言葉。論理学の基本中の基本だが、いざビジネスの現場に舞台を移すと、この二つの区別が致命的なほどにガタガタになっているケースをよく見かける。特に組織の中で目立つのは、「必要条件」を満たしただけで、…

本当に恐ろしい「第5の象限」

ビジネス書を開けば、嫌というほど目にするお馴染みのマトリクスがある。「重要度」と「緊急度」の二軸でタスクを4つに分類し、優先順位をつけろ、というあれだ。 おそらく、誰もがその理屈には納得している。何が重要で、何が緊急か、厳密な定義は人それぞ…

継承の作法、あるいは不在の設計

ひとつの現場に長く身を置き、経験を重ねてくると、ある時期を境に思考の向きが変わる。これまでは「自分がどう成果を出すか」だったものが、「この知見をいかに次世代へ手渡すか」という、自身の棚卸しのような問いへと向かうのだ。最近、自分がこの場所か…

なぜ「反面教師」であって「反面上司」ではないのか

世間では毎年「理想の上司ランキング」が賑わいを見せるが、その対極にいる「絶対に真似したくない上司」のことを、私たちは決して「反面上司」とは呼ばない。なぜわざわざ「反面教師」と、教育界の言葉を借りて表現するのか。この深遠なる謎について、業務…

「理解できないのは、理解させられない方が悪い」のか

世間にはそんな、説明する側にのみ責任を課す甘ったれた言説がある。認知症の母親と話していると、記憶の衰え以上に物事の理解力の低下を痛感させられる。人の話を理解できないか、さもなくば都合よく勘違いするのだ。脳の劣化ゆえに仕方ないと割り切っては…

その計画、始まる前に詰んでいませんか

プロジェクトを成功させるためのセオリーを調べると、様々な管理手法に行き着く。スケジュール、コスト、リソース、リスク、そしてそもそも何をどこまでやるかというスコープ。これらはどれも大切だが、実務において真に重要なのは、これらがすべて一本の紐…

AIを使っても生産性が1ミリも上がらない人の共通点

世はまさに大AI時代。「AIを活用して生産性を爆上げしよう」という掛け声が、どこの職場でも響き渡っている。しかし、現実はどうだろうか。最新のAIツールを導入し、使っているのに、驚くほどアウトプットの質が変わらない、あるいは逆に仕事が増えている人…

分業の罠とオーナーシップ

近頃、闇バイトに手を染めた高校生が民家に押し入り、強盗殺人という最悪の結末を招いてしまう事件が後を絶たない。なぜ、未熟とはいえ普通の少年がこれほど狂気的な一線を越えられるのか。そこには「思考停止」と、役割を細分化する「分業」という悪魔的な…

「バタバタ」という名の自己防衛

会議室で、その光景は突如として幕を開ける。 「あの件、どうなっていますか?」という不意の指摘。問われた者は泳ぐ目で言葉を探し、手元の資料を無意味にめくり、上ずる声で言い訳を始める。周囲が「またバタバタしている」と冷ややかに見守る中、彼の挙動…

「流れないフローチャート」

プロジェクトとは、異なる役割を持つ人間がバトンを繋ぐリレーのようなものだ。当然、そこには精緻なルール、つまり誰が、いつ、何を、どう処理して次に渡すかというプロセス設計が必要になる。歴史ある大企業なら、何百回と繰り返した慣例がレールとなって…

「月曜まで待つ」?

その24時間で、世界の進歩がどれだけ遅れると思っているんだ。金曜19時のメールに土曜の朝に気づき、「月曜まで返信を待つべきか」と悩む。もしこの問いをイーロン・マスクに投げかけたら、彼は鼻で笑ってこう吐き捨てるでしょう。「くだらない。今すぐ送れ…

車内の相棒

今日は車のApple CarPlayでChatGPTを動かしてみた。 驚いたのは、会話の自然さである。こちらが普通に話すと、普通のテンポで返ってくる。昔のナイトライダーにあったKITT「車と会話する未来」が、いつの間にか現実になっていた。 ただし、できるのは会話だ…

雑とは、他人の時間を「奪う」という蛮行

前回、会議招集における「Later」という名の無能宣言について触れた。今回はその根底に流れる、仕事の「雑さ」の正体について書きたい。仕事における「雑」とは、単なる不器用や大雑把のことではない。それは、自分の手間を省くために、その何倍もの手間を相…

「Later」という名の無能宣言

カレンダーに突如現れる「会議」の二文字。詳細欄には「Later(後ほど)」、あるいは件名以外は真っ白な通知。この数行のメールには、発信者の「思考のサボり」と、参加者への敬意の欠如が凝縮されている。相手の時間を確保するということは、その人間の人生…

忘れられた人参の花

収穫の機を逸し、土に忘れられた人参。食卓に上る役目を放棄した見返りか、白いレースの可憐な花を広げている。役に立たないものにこそ宿る無常の美しさ。私の怠惰が生んだ景色にしては、少しばかり出来過ぎだ。

「母親に優しくできない男は、誰に対しても優しくない」

昨日は母の日だったから、こんなことを考えた。「母親に優しくできない男は、誰に対しても優しくない」という言葉があった気がする。どこで聞いたか思い出せないが、妙に断定的な人物評だ。言った本人はたいてい、自分が母親に優しくしている側だと思ってい…

「絶対振動感」

世の中に「絶対音感」を持つ人がいる。私の周囲には見当たらないが、彼らの耳には日常の音がどう響いているのだろう。街の雑音や不協和音に囲まれ、その敏感さゆえに頭痛を抱えたりしていないだろうか。音楽の才能が皆無な私には、趣味のギターでかろうじて…