エンジニアのセンスとスピード感を磨く方法

大切なのはセンスとスピード感、若手エンジニアに役立つチップス

新人教育のスピード

昔のおおらかな時代、新入社員は人事部から英語やマナーや社会人としての全般研修を受けた後、各々の部に配属され、そこでベテランに付いてマンツーマンでOJT で仕事を覚えて行った物でした。会議や出張はカバン持ちで連れて行ってもらい経験を積んで行ったものです。そうやって断片的な仕事を手伝いながら仕事の全体像を理解し、2年目の終わりぐらいから担当として仕事を任されるようになって、失敗を繰り返しながらもそれが経験となり五年でかなり一丁前になったものでした。

時代が変わり低成長の厳しい時代、そして何でも組織的にシステマチックにやろうとする曖昧さを許してくれない時代、仕事も複雑化し、新入社員の育て方は変わって来ました。カバン持ちで出張に連れて行くのもコストがかかるので減らされ、本来上司の仕事のやり方を見ながら学ぶというこう体験が減り、代わりに講習や勉強会はたくさん用意されました。しかし百聞は一見にしかず、かけない麻雀は上達しないと言われるように、教室での勉強だけでは実戦では戦えません。実戦の機会をなかなか与えられない状況が悪いわけで、最近の若者に全く責任はありません。

この2年前、急に思いついて、新入社員を即戦力として仕事が早くできるようにしようと教育に力を入れて見ました。会社は我々の部署にT大学やW大の素養抜群の新人を配属してくれるので、素材としては言うことありません。ただとにかく昔の若者と違って素直過ぎるので、パワハラ、セクハラを恐れることなく、もっと疑い深くなるように指導に心がけています。学校や試験と違い、会社の仕事は答えは一つでないし、答え自体ないかもしれない、そもそも問題が間違っていることも多い。ずるい大人に騙されてはいられないのです。

なぜ会社の偉い人はそんなことを言うのか、なぜ顧客はこんなこの指定してくるのか、なぜスペックにこんなこと書いてあるのか、なぜメーカーは言う通りにしてくれないのか等々をなるべく考えるようにさせています。

 

新人に何かやらせる時に、言っていることをまとめると、、

 1. 上からの要求は半分は間違っていると思って疑ってかかれ。

2. 要求されたことの目的をよく理解すること。それは何の為に要求されたのか。目的にあった回答を用意せよ。目的が分からなければ、遠慮なく聞け。場合によっては、一次ソースまで遡って聞け。

3.自分が理解できないことを人に依頼するな。

4. 会社は学校でないから、カンニングしていいんだ。昔似たことをやってないかさがしてみな。

 

日本人だけで仕事していると人がやらないからしょうがないやってやろうとなり、それは必要で美徳でもある。しかしそれは外国では、たぶんお人好しと取られているだろう。国によっては仕事を押し付けられるお人好しの日本人、ある国では人の仕事を侵略する迷惑な日本人となるかもしれない。この辺は外人とコミュニケーション取れる訓練もしておかないといけない。

 

ちょっと厳しい結論を言うと、もともとできる新人は何も教えなくてもなぜかできる。

反対に幾ら教えても出来ない人はなかなか出来ない。まあそのときは、人それぞれいいところはあるから、そこを伸ばす。良いとこだけ見てあげればいいんです。このテーマは次回。

 

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