大トラブルは直ぐにゲロるが原則です。
隠しきれない本質的な問題なので時間があるうちに対策を打たないと後で本当に手遅れになってしまうからです。
きょうは反対にゲロを飲み込む勇気の話です。
何かあったらなんでもすぐにゲロりなさいと言うと、なんでもかんでも考えずに報告する人がいます。
こちらとしては、わからないところを放置されたり、隠されては困るので、とにかく不明な点があれば、報告しなさいのつもりなのですが、考えずになんでもかんでも上げてきます。経験の無い新人ならまあいいでしょう。
少しでも仕様書にあっていない疑いを見つけると、それを顧客に提出して、承認を得ないといけないと言い張る人もいます。
どんな疑いを気にしているかと見ていると、仕様書違反というほどでなく、目的は達していて実質何も問題ありません。顧客に提出しないといけないと言い張る人は、後々、顧客に指摘されて見逃していたと言われることを恐れているのです。
そんな場合、私はいつもこう言います。
「これは仕様書の記述に完全には合っているとは言えないが、目的は達成している、全く問題ない。 提出して、それがリジェクトされた場合、対応する覚悟(可能)があるのか。」
本質何も問題がなく、目的は達成しているが、仕様書の通りにやるには、コストや納期が問題になるなら、ゲロは飲み込むのです。
デビエーションとして提出するということは、出した相手にそれを認めさせることになり、責任を移譲していることになるのです。 顧客が技術的未術であったり、インド人のように責任に敏感な人種の場合は、将来自分の責任になるような可能性があるものは、決して サインしません。彼らはわからないものはノーなのです。
デビエーションとして提出するということはノーと言われときに対応する手がないなら、提出しないで勇気を持って飲み込みこと。 誤解されないようにしておいますが、本質的に問題がない物で、後で指摘されてもちゃんと説明できるケースだけです。
まとめると、
なんでもかんでも疑わしいものを提出することは、顧客に責任を移譲することになりますので、ノーと言われてしまいます。
ゲロるものと、ゲロを飲み込むもの。それが仕分けできるようになれば、仕事はスムースに進みます。
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