相田みつをの名前とあの書体は頻繁にあちこちに出てくるので知ってはいたが、興味が湧かなかったのでこれまでスルーしていました。
たまたまた一つ気に入った言葉をネットで見つけました。
「外灯というのは人のためにつけるんだよな
わたしはどれだけ外灯をつけられるだろうか みつお」
マニュアルとTIPS
どの会社でも、業務を遂行するためのマニュアルや誰が何をするかの業務規定はあると思います。
マニュアルは作業の流れを説明し、ルーチンワーク的な業務ならそれを読んで理解できれば、9割方の仕事はこなせるはずで作られています。ただしマニュアルはどちらかというと教えるというよりは品質管理の意味合いが高いと思います。実際には良くできたマニュアルばかりでないので、先輩社員の指導は不可欠です。
マニュアルは概して、どうしてそうしないと行けないのか、そうしないと何が問題になるかな説明や背景までは書かれていません。マニュアルででそこまで書くのは、書かされる身になるととても面倒なので、困ったことが何度も起こらない限り、誰も自らマニュアルを改定しようとはしません。そこで個別に問題が起きた時に、LL(レッスンズ アンド ラーンド)を作成し、再発防止のために後人が参考に出来るようにします。
マニュアルとL Lは会社に取っては、正式な文章となるので、発行するには何段階かの審査や承認を受ける必要があります。
これが結構負担なのです。ですのでマニュアルは古く、L Lは登録が足りないのです。
ではどうしたらよいか。
そこでオススメなのが、TIPS。
TIPSとは、ヒントやアドバイスの事です。
仕事してて、自分でなにか発見した時にそれを書き物にして、周りに教えようとする事なんです。
会社全体に共有する必要の無い事が多いので、部署内部だけで共有することに限定して、内容もマニュアルよりも狭い範囲に絞り、なるべく背景や経緯までもわかる様にします。そこには外部組織に対する厳しい事も正直に書きます。そうすることにより、より生きた情報になるのです。
どなたのブログを読んでも、ブログはTIPSです。個人個人の体験や考えを皆に伝えようと文章として書いています。ブログなので体系だって無いことが多いですが、肩苦しく書かれたマニュアルとは違って、読む人の心に伝わってきます。
仕事でも個人個人がブログの乗りでTIPSを気軽にどんどん書いて皆で共有する事が出来ればそれはとても組織の成長につながると思うのです。
一つ一つは小さいTIPSでも、皆で増やして行けば、それがあるおかげで後から来た人が安全に進めて道に迷わず済むのです。
「外灯というのは人のためにつけるんだよな
わたしはどれだけ外灯をつけられるだろうか みつお」