エンジニアのセンスとスピード感を磨く方法

大切なのはセンスとスピード感、若手エンジニアに役立つチップス

原発、沖縄基地、自己責任について考える

f:id:YESMAN:20181027102359j:image

昔、僕の上司たちは昼飯を食べながら、よく政治の話をしていた。小泉以前の自民党がまだ今よりは格段にまともだった時代の話。

 

昔の上司達が定年になり居なくなってからは、誰も政治の話はしなくなった。政治の話に似ているものとして、原発、沖縄基地そしてジャーナリスト自己責任の議論がある。これらの話題はタブーのように話されない雰囲気がある。この雰囲気は息子との間でもあり、もし議論したら大げんかになると思う。

 

 

原発について

原発の賛否に関しては何人かと話したことがある。ある同僚はエネルギー無しではやっていけない現代社会なのだから原発は必要だ。ある同僚は軍事力のセットと考えて原発は必要のような理屈で話していた。ほとんどの人は特に賛成も反対も明確な考えは持っていないようだった。僕の意見は原発は危険すぎるので絶対に廃絶しなければならない。装置というものは必ず経年劣化し故障する。いくら冗長化しても事故は起きるときは起きる。原発の問題は放射能が漏れてその土地が汚染されてしまったら、将来永劫その土地が死んでしまうのだ。原発以外の装置が仮に大爆発を起こして毒ガスも漏れ周辺の焼け野原になってしまってもそれは数年でまた復活することができる。そもそも原発アメリカから導入するとこになった動機も良くないし、その後の電力会社と政府のやり方を見ていると許しがたい。僕の意見は、最悪の事態でその土地周辺が死んでしまうような原発は絶対に反対。エンジニアとしては、どんな最悪の事態でも安全に停止する装置でないものは認められない。

 

沖縄基地問題について

沖縄経済のために基地は必要、米軍が居ないと中国に攻められてしまうとの想定で基地賛成なんでしょうが、基地を沖縄に置いているのは日本を守るためではなく、地理的にあそこに基地があると中東域までカバーできて便利であるから。トランプはしょうもないけど、アメリカとアメリカ人はフランクで基本フェアだから逆らう必要はない。ただ日本ははやくまともな政治家を選んで対等に外国のトップと話してもらわないと、恥ずかしく日本人と言えなくなってきた。未だに日本はアメリカの占領下にあると言えるので、僕の意見は沖縄基地の議論と合わせてもっと真剣に地位協定横田基地空域を緩和する交渉をしなければ沖縄は日本人同士の対立で疲弊してしまう。

 

自己責任、ジャーナリスト安田さんについて

国が行くなと言った危険な地域に勝手に言ったのだから、身代金を払って救出する必要は無い。その金(税金)でまた誘拐やテロが起きるだろうと。この考えは軽装で山に登り遭難した人の救出や台風の日にサーフィンをやって溺れた人の捜索になんで税金を使うんだとの批判の延長。しかし安田さんのようなジャーナリストは別の話。政治的な理由を背景に荒れているシリアのような国で本当は何が起こっているのか、それを実際に見て写真を撮って世界に知らせる事は誰かがやらなければ圧政者の思うがままである。安田さんのようなジャーナリストは当然、覚悟して現地に行っているわけで、計画もなしに軽装で行っているわけでは無い。本来はどこかの新聞社から人が派遣されて取材に行けば良いのだが、日本の会社は今はどこもそんな危険な国に社員は出さなくなっている。そうしたらフリーの肩書でだれかが行くしか無いのである。これは安倍政権の悪事を大手マスコミが書けないが、一部の心あるジャーナリスト達が危険を承知で頑張っているのと同じ。安田さんに自己責任や英雄だなんていう必要はない。彼のような人はこのような世界を許し難いので行くだけである。

 

良い週末を。