「意味のないクソ仕事」について、以前紹介した。
Bullshit jobs「意味のないクソ仕事」の著者デビットグレーバーのインタビューが載った本を見つけたので読んでみた。
未完の資本主義 テクノロジーが変える経済の形と未来 (PHP新書)
- 作者:ポール・クルーグマン,トーマス・フリードマン,デヴィッド・グレーバー,トーマス・セドラチェク,タイラー・コーエン,ルトガー・ブレグマン,ビクター・マイヤー・ショーンベルガ―
- 発売日: 2019/09/14
- メディア: 新書
自分の仕事を「必要ない」と思っている人や、ホワイトカラー特に中間管理職には耳が痛い話。
部下に仕事を投げてどうでもいいコメントをつけたり、どうでもいい会議だけしている管理職に対して、必要ないから仕事辞めろとはなかなか言えません。
個人ではどうすることも出来ない、これは社会の問題です。
社会貢献している意味のある仕事、例えばバスの運転手、ごみの収集、保育や介護の仕事は給料が低く、一方何の生産性の無いホワイトカラーの管理職が高いと現実が故に、意味がある仕事をしたいと思っても生活があるので「必要ない仕事」をやめるどころが反対にますます「意味がない仕事」増やしてしまうのです。
社会的な価値がある仕事をしているんだから、それで満足だろう、だから高給を臨なより低賃金で働くこと社会貢献になると変な理屈で犠牲を強いられているのです。
著者グレーバーは、仕事に大切なものは何なのか、考え直す必要があるのではないかと言っています。「Caregiving(ケアの提供)」の考えを労働における主要な要素に据えてもいいんだと。
仕事は苦しいものだ、苦しみは真の大人の勲章だ、責任感のある人間になろう、、。現代の労働感は、あまりにねじれてしまっている。
グレーバーはアナーキストでもあるので過激であるが、現代の仕事の真実をついている。