エンジニアのセンスとスピード感を磨く方法

大切なのはセンスとスピード感、若手エンジニアに役立つチップス

「マキャベリ語録」から 追記6月27日

中世イタリアの思想家マキャベリは「マキャベリズム」という言葉で良く知られています。「マキャベリズム」とは遠慮なくずばり本質をついた権謀術と言ったものでしょうか。権謀術として読めますが深い思想です。

 

塩野七生さんのマキャベリ語録」マキャベリの思想の抜粋集。どんな言葉があるのかを知るにはとても良い本です。私は家では手元に置いていつも眺めています。

マキアヴェッリ語録(新潮文庫)

マキアヴェッリ語録(新潮文庫)

 

仕事で役立ちそうな言葉をいくつか紹介します。

 

「中ぐらいの勝利で満足する物は、常に勝利であり続けるだろう。反対に、圧勝しか考えない物は、しばしば、落とし穴にはまってしまうことになる」フィレンツェ史から。

 (私の感想:プロジェクトの仕事をしていると、顧客や取引先と絶えず追加だ変更だ契約違反だと揉め事や交渉があります。その際に徹底的に相手の責任を追求して完勝を狙い勝ったとしても、次の揉め事の際に相手から反対のことをされて完敗することもあります。たとえ相手に非が多くともWIN-WINの関係をいつも念頭に置いて進めることが最終的にはお互いうまくおわらせることになります。)

 

「軍の指揮官にとって、最も重要な資質は何かと問われれば、想像力である、と答えよう。この資質の重要性は、なにも軍の指揮官に限らない。いかなる職業でも、想像力なしにその道で大成することは不可能である。」戦略論から。

 (私の感想:想像力無き物に仕事はまかせられないです。)

 

「良い面を残そうとすれば、どうしてたって悪い面も同時に残さざるをえないのである。だからこそ、盛者は必衰なのだろう。」手紙より。 

(私の感想:人事評価の際に良い点だけを見て悪い点は見ない考えがあります。それは悪い点を直そうとすれば良い点も取れてしまうことになるから。しかし悪い点が残っているとそれがいつか足を引っ張ることになる危険があるので、トップに立つ物の悪い点はやはり正して置くべきだろう。)

 

今日はここまで。続きはまた。

 

以下追記 6月27日

 

「ある人物を評価するに際して最も簡単で確実な方法は、その人物がどのような人々と付き合っているかを見ることである。なぜなら、親しく付き合っている人々に影響されないですむ人など、ほとんど皆無と言って良いからである。」 政策論より。

(私の感想: 仕事で重要な交渉が予定されていて相手の名前がわかっている時、その人物がどんな人物でどんな経歴を持っているのか、どんな人とつながっているのか、私はFBとLinkedIn で時々調べます。FBは友達でないとあまり情報は得られませんがそれでも趣味や思考の傾向はある程度わかります。LinkedIn は仕事の経歴をかなりオープンにしていてつながりのある人も見えますので相手のレベルが把握できて交渉の準備に役に立ちます。反対に相手も見てる可能性あるのでそのつもりで。就職や転職でもおそらく調べられているでしょう。プラスにもマイナスにもなります、SNSは。)

 

「われわれが常に心しておかねばならなきことは、どうすればより実害がすくなくてすむか、ということである。そして、とりうる方策のうち、より害の少ない方策を選んで実行すべきなのだ。なぜなら、この世の中に、完全無欠なことなどひとつとしてありえないからである。」政策論より

(私の感想: 難しい状況で、絶対に失敗が許されないケースで、複数の選択肢がある場合の判断基準として心に留めておきます。)