エンジニアのセンスとスピード感を磨く方法

大切なのはセンスとスピード感、若手エンジニアに役立つチップス

いい加減な前提ほど危険な物はない

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冬用の猫ハウスに入っている茶トラのチビです。

 

プロジェクトが成功に終わるか、それとも失敗に終わるかは、契約条件で80%決まってしまうと言われています。

 

プロジェクトとは同じものを繰り返し作る仕事で無く、一見似ていても毎回毎回条件が違い計画通りに進まず、毎日毎日がトラブル対応のような進み方をして行きます。

予定通りに進まなくとも契約条件が緩ければ遅れのペナルティも取られないし、反対に追加コストをもらえる場合もあります。

しかし世の中、昔と違って厳しく甘い契約はありません。

 

契約が厳しくとも、見積もり通りのスケジュールとコストでプロジェクトが終われば問題はありません。しかし見積もりは競争があるため限界まで見積もり予算は搾り取られます。

見積もりのベースの設計の出来が悪かったり、天候や地盤が悪かったり、労働者や資材コストが上がったりいろいろな悪い条件は言い訳になりません。当たり前の条件です。当然見積もりに考慮します。

 

問題なのは、どのように考慮したら良いか分からないから、それは問題が無い、考えたら見積もりが成り立たないと、前提条件をから外してしまう事です。

悪い例としては、原発で大きな津波の危険が根拠を持って指摘されているのに、考慮するとコスト的に成り立たないので、5メートル以上の津波は来ないこととして都合よく前提条件にしないとか。

 

あり得ることを、あり得ないとする。

どう考えても成り立たないビジネスモデルをなんとかなると楽観視して無視する。

これらは見逃されていたのでなく、指摘されていたのに無視されていたのです。

 

プロジェクトの失敗は想定外の事象が起こった事にされる事が多くありますが、それは嘘がおおい。それらは想定出来ていたのですが、想定するとプロジェクト自体が成り立たないので、想定外とその前提条件が意図的に外されていただけ。

いい加減な前提条件ほど危険な物はありません。

最悪を考えて最善の対策を考えて見積もりと契約を。

それで仕事が来なければそれはそれで仕方ありません。