有名な教訓。
山で道に迷ってしまい、遭難しそうになったらどの様な行動を取るべきか。
一番に考えることは、来た道を戻る事。来た道もわからなくなってしまった場合、とにかく山から降りようと感情的になるはず。
降りる場合木々が少ない一見歩き易い沢を辿って行ってしまう。これが危ないそうだ。滝や崖が現れ落ちか怪我して終わってしまう。
落ちなくとも一度降ってしまうと、後戻りのためにまた登らなくてはならず時間と体力を消耗してしまう事になるとのこと。
来た道を戻れない場合はどうしたら良いだろうか。下山したいがあまりに沢に迷い込むことでなく、登る事だそうだ。
登れば狭まってくるので途中で登山道に辿り着く確率も上がるし、見晴らしが良い場所に出れば方角が判る。
また空からの捜索で見つけてもらえる。
装置のトラブルに当てはめて考えてみる。
装置のトラブルが発生した時、解決のためには、まず原因を見つけ出さないとならないのだが、しばしば原因が見つからない。
これが原因だろうと絞り込んで対策を打ってみても治らない。状況そして過去の似た事象をありとあらゆるだけ調べてもわからない。
考えられる原因を挙げられるだけまずあげて、一つ一つ検討してありえないものは消し込んで行く。でも残った可能性が高いものの対策を打つが治らない。
トラブルシューティングで道に迷った事になる。
そんな時は山で遭難した時と似た精神状態になっているのではと思う。
トラブルで道に迷ったら、来た道を戻り、切り捨てた原因の可能性を拾って、素直な気持ちでありえない事が起きていると考え直してみる。
山を降りる心境は、とにかくトラブルから逃げたいと一心。
そうでなく、トラブルを楽しむ気持ちで登る。
登るとは具体的にはどう言う事だろうか。