エンジニアのセンスとスピード感を磨く方法

大切なのはセンスとスピード感、若手エンジニアに役立つチップス

間違い探し

f:id:YESMAN:20230304121010j:image

サイゼリアのキッズメニューに間違い探しのクイズが載っていて、行くと必ず間違い探しをやっています。

10箇所違いがあって微妙な違いもあるので全部見つけるのは中々難しいです。何度かやっていると、どのように違いを作っているのかパターンが読めて来ます。作者が同じでしょうからね。

間違い探しというのは、作業としては比べているだけで知能的な作業ではなく、どんなに素晴らしい絵でも、絵自体の価値に意味はありません。

 

最近つくづく感じているのは、間違い探しの仕事をしている人の割合が増え過ぎているのではないかということ。

 

スケジュールと進捗のずれのモニタリング、予算と実際の乖離、スペック違反があるかなチェック、変更箇所の確認等々。

これらの仕事はやっていることは比較しているだけ。サイゼリアの間違い探しと同じ程度の作業です。

違いだけを見ているので、スケジュールがそもそもどうしてそうなっているのかとか、スペックが何を期待しているのか意味がわからなくても、間違いを見つけられれば、一見仕事しているように見えるのです。

 

仕事というのは、見つけた違いをどの様に判断して適切に処理するか、それが出来ていないと仕事しているとは言えません。

厳しい言い方ですが、真実です。

 

大規模プロジェクトは、物量が大きいので仕事が分業されます。大人数が必要になるので、どうしてもサイゼリアの間違い探しレベルしか出来ない人も混じってしまいます。そのような人の場合は間違いを探すことだけに長けていて、それで終わりなんです。

間違いは必ずあります。実際には間違いでなく拡大解釈やスペック自体が中途半端であったり、不完全なものです。それらを適切に判断そして処理できないのに違いだけ探している。

 

これが最近の大規模プロジェクトがうまくいかないと理由の一つ。

 

良い週末を。