エンジニアのセンスとスピード感を磨く方法

大切なのはセンスとスピード感、若手エンジニアに役立つチップス

目標と手段

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 「GRIT やり抜く力」を読んで思うところです。

一番上位の目標は究極的な目標で、その目的のために、中位、下位の目標が立てられます。

中位と下位の目標はあくまでもトップの究極的な目標を達成するための手段になります。

このピラミッド構成で目標を立てるやり方は会社の組織構造と同じなので、トップダウンで何か究極的な目標が立てられると、中位の組織でトップが立てた目標を達するための具体的な目標を立てます。そして下位は中位が立てた目標をより細かな目標にわけてアクションしていきます。

いつも思うのですが、だんだん下位に目標が降りてくると、なんでこのサブの目標が究極の目標につながるのだろうかと疑問を持つことがあります。究極の目標の真意をちゃんと理解できないと中位の目標がずれて、さらなる下位は何やってんだかわからなくなってしまいます。究極の目標が非常に難解なものであると、中位の目標が都合よくできる事だけ立てられていては、ただやりましたで終わってしまいます。

あくまでも中位と下位の目標は上位の手段である事を忘れずに絶えず究極の目標を見ながらアクションすることが、方向性がぶれないために大事なのです。

 

「やり抜く力」のなかで、特殊部隊グリーンベレーのモットーが紹介されています。

「機転、対応、克服」です。

ふつう私たちはこどものころから「最初からうまくできなくても、何度でも挑戦しなさい」と言われて育って来ましたが、グリーンベレーでは「何度やってもだめだったら、他のやり方を試すこと」

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 ピラミッドの下位にある重要度の低い目標にはまさにそのような態度で取り組む必要があると説明されています。

建設現場でも設計の時でも、こいつは出来るなあと感じる時は、まさに与えた下位の目標に対して、それが困難にぶつかった時でも、自分の判断で新たな目標を立てて達成することをやり遂げる人ですね。現場の仕事は、絶えず困難に面しているので、誰が頼りになるか目立ちます。

 

TEDを見ていたら別の考え方がありました。

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ピラミッドでなくサークルで表すのです。

中心に究極的な目標や企業理念を置き、それを元にHowとWhatを外向きに考えて行くのです。

これはなかなかよい発想法だなと感心しました。

 

中位と下位は手段で、目標ではありません。

上位の究極的な目標をたえず忘れずに。