エンジニアのセンスとスピード感を磨く方法

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AIと幸せ——便利になるだけでいいのか?  

AIの進歩は、驚きと期待の連続だ。私たちは日々、便利さの恩恵に与っている。その一方で、胸のどこかにモヤモヤとした感覚を抱えている人も少なくない。AIがどれほど賢くなっても、それが「みんなの幸せ」につながるのかは誰にもわからないからだ。

AIは人間の知識や考える力を補完し、時には超える存在になりつつある。たとえば、数学が苦手だったり、歴史の知識が浅かったりしても、AIに聞けば一瞬で答えが返ってくる。これによって勘違いや誤解、さらには無駄な争いまで回避できる可能性がある。AIは、「知識の平等化装置」として機能し始めているのだ。

しかし、幸せというのは、必ずしも効率や正しさから生まれるものではない。むしろ、「試行錯誤する過程」や「失敗した後に立ち上がる経験」によって感じられることも多い。それをAIが代行してしまうと、便利さの代償として、人間らしい喜びの源泉を失ってしまうのではないか、という不安がよぎる。

便利すぎる未来は、果たして本当に「豊か」なのだろうか。  

 

AI、ロボットの映画は色々あるが、特に心に染みる僕が特に好きな2つを紹介する。

 

映画「アンドリューNDR114」と「HER」は、こうしたテーマに触れる上で興味深い。  
アンドリューNDR114」は、心を持ちたいと願うロボットの物語だ。ロビン・ウィリアムズが演じるアンドリューは、最初は単なる家事ロボットとして登場するが、次第に人間らしさを追求し始める。その過程で、寿命や感情、自由といった「人間らしさ」の意味が描かれる。  

一方、「HER」は、感情を持つAIと人間との恋愛をテーマにした物語だ。人間の孤独や愛情のあり方が、AIという存在を通じて浮かび上がる。技術が進化すればするほど、人間の感情の不確かさや、関係性の複雑さが際立つ。  

どちらの作品も、「人間とは何か?」という問いをAIを通じて投げかける。観終わった後、不思議な余韻が残るのは、AIの物語が結局のところ「人間自身の物語」だからだろう。  

未来の話を想像するのは楽しい。だが、同時に、自分がその未来を見届けられないことには少し寂しさもある。100年後には、今よりもずっと高度なロボット技術が実現しているだろう。それを想像しながら、今の便利さを少しずつ味わっていきたい。  


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