前回、小学生の時に読んで感動した「地底世界ペルシダー」について書いたので、大学生の時に読んで感動したSFについて紹介します。
本はまだ持っておりますが、敢えて本を見直さないで記憶に刻まれた物を書きます。
冒頭で電波天文学専攻のアメリカの女子大学生が信号をフィルタリングする装置かプログラムの不調で、電波をマニュアルでフィルタリングしていた。そこで通常ならフィルタリングで落とされてしまう信号のなかから近づいてくる中性子星を発見する。
(感想:マニュアルで信号をフィルタリングする場面に何故か衝撃を受け感動した、、この記憶があるので、デジタルで処理されたりスキャンタイムが粗いようにデータは直ぐに信じないようにしています。)
中性子星調査のために、調査船が飛ばされ、中性子星からの信号を解析した結果、知的生命体チーラが存在していることが判明。その生命体の文明レベルはまだ低かったため、調査船から数々の情報を送り、それを受信してチーラは学び文明が進歩して行った。地球と中性子星の時間は全く違う。中性子星は地球の何枚倍ものスピードで時間が進み、世代交代が数十分で起こってしまう。(感想: ここが哀しい)。
チーラに取って地球からの情報伝達のスピードが遅いため、情報を途中まで受信した時点で待ちきれずにその先は自ら考えて進歩していた。
そして、チーラのレベルは人類を超えてしまい、今度は逆にチーラが人類に情報を教え始めた。
そうこうしているうちに、中性子星は地球から離れ、交信出来る時間もすくなくなってしまった。チーラは彼らの進んだ情報を人類に送った。ただしチーラは情報を送る際にメッセージを残した。
チーラは人類からの情報伝達スピードが遅かった為に、教わった通りだけでなく、自ら先を考えざるを得なかった。それが考える能力を磨き進歩につながった。教わった通りだけで自ら考えようとしていなかったら、情報をもらえなくなったらその先の進歩はできなくなっていただろうと。人類に情報は送るが、自ら考える能力を無くさないようにデータは全部見るな的な事を言っていたような記憶、、、
この本を思い出して、今の感想。
1.教育するときは全て教えるのでなくて、途中から先は自ら考えるようにしておかないと、知識はあっても教わった事しか出来ない人間になってしまう危険あり。
2. 人を採用するときや自分より優秀な人を選ぶべし。ちゃんと教育して行けばいつか若手は上司より優秀になり上司も学ぶ事できる。
若手人選の基本は自分より優秀な人を選ぶ事。