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子育てと介護と脳と記憶

僕が自分で考えた訳ではないが、次の様な何処かで読んだ記憶がある。たぶん次の様な内容だった。

 

「育児と介護はどちらも人の世話をするという点では大変で似ている。一つ大きな違いがある。育児は子供が成長して色々できる様になり、育児の成果が見えてうれしく感じる対して、介護はいくら一生懸命に手を掛けても老人はどんどんと衰えて絶対に良くならない、そして最後は亡くなってしまう。」

 

親子関係であるので、育児をしてもらったお返しに年老いた親の介護をしないといけないと義務感がある。

 

乳幼児の時の育児された記憶は無いので、大きくなってから、独立するまでにどれだけ親に面倒を見てもらったによって、子供の親に対する気持ちは異なるであろう。親の愛情を感じて育っていなければたぶん親は放置されるであろう。

 

親の介護で苦労した人ほど、子供に苦労をかけない様に考えているだろう。反対に親の介護をほとんどしていなければ、自分がいざ介護が必要な状態になった時に、介護する人がどれだけ自分の時間やチャンスを犠牲にすることになるのか想像できないであろう。介護が必要なほど弱った状態であるので頭もまともに働いていないので。

 

僕は母親を引き取り同居させるつもりは自分のストレスとして耐えられないのでしないが、出来ることは全てしているつもりだ。

記憶がどんどん無くなってきている母親は僕が誰なのか時々混乱している様だ。昔の子供の時の記憶と今の顔が一致しないことや、旦那や父親の記憶がほぼ無くなっているので、息子の僕が旦那や父親と混同する様だ。

 

認知症を見てくれているお医者さんが、母親が脚も腕も痛いしもう早く死にたいと言ったことに対して、「頭が大丈夫のうちはまだまだ大丈夫だから」と母親を励ます意味で言ってくれていた。

 

これまで年老いて最後無くなるのは、病気になって身体が悪くなり終わるとてっきり思っていました。身体が悪くなくとも、脳が劣化して記憶がまだらになりわけがわからなったら、それで終わりなのかなと。

記憶がまだらに消えて、その消えた事で色々なことがごちゃごちゃになり認識できていないので、それを埋めるためにおかしな考えをしてしまう。それが物取られ妄想や過度な心配性。

消えてしまった記憶を周りがいくら説明しても聞く耳を持たない。本人の頭の中は不安で一杯なのはわかる。残念ながらもう戻らない。

 

記憶が消えると思考もおかしくなる。

これが脳が記憶で出来ていることの証拠の一つだと思う。

脳が記憶でできていることは書いた。男が元彼女の記憶で出来ていることは典型的な例だ。

 

育児と介護の違いは、記憶が増えていくのか、減っていくことのちがい。

 

良い週末を。