競争相手に単独で仕事ができるレベルになった韓国や中国の会社が入っている場合、それらの国は日本・欧米の会社に勝つには安値しか勝ち目がないので、彼らは積算で日本欧米の下をくぐってきます。
為替のハンデと人件費の高さでは価格競争が全ての場合は如何ともし難く、正面から価格競争しては赤字必須です。
そんな場合、日本より人件費の安く単独ではなかなか応札出来ない国の台湾、タイ、インドネシアと組んだりします。これらの国々はお国柄結構ノンビリした感じで日本の会社を先生と見てくれますので、組みやすいのです。ただし転職が激しくベテランが少なく、経験の無い若いエンジニアばかりのイメージがあります。
これらの国の赴任し、いつも彼らのやり方を見てまずいと思うのは、
彼らは与えられた仕様書や関係書類に書かれた文言の意味をあまり考えず、とにかく抜けが無いように、矛盾があろうが、コストアップであろうが、疑わしきはすべて購入要求書に書き込んでいるのです。
おそらく前のプロジェクトで抜けが後から見つかり、メーカーに追加を取られてのでしょう。なので、最初から要求書に疑わしきはすべて後で追加を取られないように書きまくっていたのです。理由を聞いたら抜けが無いように指示を受けていると言っていました。
これは「意味が理解できていない」につきます。
意味が理解できれば、どれを適用しないといけないか、要求の矛盾や間違いを見つけてどのように適用するかを考えるのです。経験がないとなかなか難しいですが人に聞くなりやればできるものです。
まとめ
1. 意味がわかってないと、的外れな行動をしてしまう。
2. 意味がわかっていないと、言われたことしかできない。
人工知能ブームがまたブームで終わるのか、それともどんどん加速するかは、意味をどこまで理解できるようになるかだと思います。
人間は意識すれば意味を理解出来ます。
どんな事でも、これはどんな意味があるのか考えて、理解するようにすることが生き残るために必要ですね。
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