エンジニアのセンスとスピード感を磨く方法

大切なのはセンスとスピード感、若手エンジニアに役立つチップス

よい前向き、悪い前向き

個人レベルの意識として、何事にも前向きな思考や態度は本人や周りに精神的にスカッとした気分をもたらすので良いことです。

 

しかしこれが個人を超えて、部署、プロジェクトチーム、会社、町内会、市町村、国家などの組織レベルまでの話になると無邪気に前向きなんていっては危険です。

 

プロジェクトの遅れが深刻になってくると対策として何か出さないといけません。大規模プロジェクトは競争があるため、そもそも計画が前向き過ぎています。大き過ぎるが故にちょっとした対策では遅れは取り戻せません。また更なる遅れも止められせん。なぜなら良くないプロジェクトは遅れる要因が隠れていて将来でてくるのです。

と言っても、何をやってもなるようにしかならないとでも発言しようものなら、皆とベクトルを併せて前向きにやれと一喝されて首になってしまいます。他の誰もその対策案に関して良いとも悪いとも意見は言ってないのですが、否定的な意見は言えない雰囲気が出来上がってしまいます。

本来は否定的な意見がメンバーから出てきたら、それに対して徹底的にトップと議論してアイデアを修正するなり、別案を皆で作ることをやらないといけません。

そうすることによりそのアイデアを皆が理解できて皆で作り上げた物になります。自然と皆、前向きになって行きます。

 

今の日本の政府は身内の利益と強者へ媚びる者たちに占領されてしまっています。出してくる法案はどれも根っこは身内と強者の利益追求。どう見ても不自然だから質問すれば一喝されて説明もなく議論も受け付けない。議論を受け付けない理由は頭が悪いので議論が出来ないのが根本なんです。そこは本来優秀な官僚が補佐してるんですがあまりにもバカ酷過ぎるので、官僚も嘘を嘘で固めるしかなく日本全体の品格を落としてしまっています。

 

組織レベルで何かアクションをしないとならない時、下からの提案は徹底的に説明を求められます。そしてかなり消えて行きます。

逆の上からの提案(指示と呼ぶのか)に対して良くないアイデアだからもっと説明して議論してくれないとはなかなか言えません。黙ってやれなんですね。軍隊のように上の指示は絶対で理由は関係ないとにかくやるんだの思考、そしてそれを拝承するのは悪い前向き。

 

指示の目的を正しく理解、わからなければ質問して議論する。やはりおかしいものであれば反対するべきだし、別案を提案するべきなんです。この態度こそが本当の意味での良い前向き。上の指示に喜んで従うことが前向きではありません。

 

まあ、現実社会では納得できなくともやらざるを得ないことの方が多いですが、、、