昨日のテーマは「自分ができないことを引き受けないでください」という、お願い。
仕事の現場でよくある光景だ。上司が急に「君がこれを担当してくれ」と言う。いやいや、それは専門外だし、全く経験もない分野だ。しかし、上司はその仕事を理解していないからこそ、適切な人材配置ができない。そして、その結果、経験も知識もない人が担当にアサインされる。
そんな状況で配置された人は、当然ながらプロの仕事ができない。素人がいきなりプロの仕事をしようとしても、うまくいくはずがないのだ。だからといって、「できません」と断る勇気もなかなか持てない。結果として、その仕事は周りに振ることになる。
しかし、ここで問題が発生する。投げ方が下手だと、さらに混乱が生じる。専門性や経験がないからこそ、ズレた指示や無理な要求をしてしまう。それがまた周囲に迷惑をかける。結局、誰もが不満を抱えながら仕事を進めることになる。
ここで強調したいのは、「自分でできないことを無邪気に引き受けないこと」の重要性だ。自分の能力や経験を過信せず、適切な判断をすることが求められる。無責任に仕事を引き受けてしまうと、そのしわ寄せは周りに行き渡る。
しかし、現実はそう簡単ではない。上司も人手不足や状況の急変に対処しなければならないことがある。そのため、時には無理な配置が行われることも理解できる。だが、その際には、引き受けた人がきちんと自分の限界を認識し、適切なサポートを求めることが重要だ。
最後に、私たち一人ひとりがプロフェッショナルとしての自覚を持ち、自分の専門分野で力を発揮することが大切だ。無理をして全てを引き受けるのではなく、適材適所を心がけることで、仕事の効率も上がり、周囲との調和も保たれるだろう。
だからこそ、仕事では自分でできないことを無邪気に引き受けないこと。ただし仕事でなく人生全般においてはチャレンジは基本なのでどうぞご自由に。