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エンジニアのセンスとスピード感を磨く方法

大切なのはセンスとスピード感、若手エンジニアに役立つチップス

トラブルシューティングのセンス

 シニアエンジニアの仕事は、現場の不具合、設計変更、納期遅れの対応等、外部との交渉で非定型なものばかりです。ルーティンワークは経験の少ない若手や海外子会社で進めています。決まり切ったルーティンワークはマニュアルと雛形があれば八割型出来ます。方向さえ間違えなければ、気が効く中学生ならかなりできます。

反対に気が利かない院卒は負けてしまうかもしれません。厳しい受験競争と就職活動を勝ち抜いてきた院卒にルーティンワークを確実にこなす事を期待しているのではありません。我々の若手には将来のリーダーになるためのトレーニングとしてルーティンの仕事をやってもらっているのです。見込みある若手はルーティンワークを実験と捉えて改善案を出してきます。将来はますます労働集約的なルーティンワークは人件費の安い外国に移管され、その先は人工知能でますますルーティンワークはやらなくなって良くなってしまいます。 

正直言うとルーティンワークは大半の日本人には訳のわからないことを考えるより楽なはずです。日本人は小学生の時に苦痛な九九の暗記やドリルを延々とやらされ、考えないで与えられたものを疑問を持たないでもくもくとやることがDNAに刻まれています。そんな生い立ちなのに、答えがあるかないかもわからないトラブル対応なんてうまくできるはずがありません。でも、そうは言ってられないので、装置のトラブルを例に取って考えた見たいと思います。

 

装置のトラブル対応には二つの側面があります。一つは純粋に工学的にトラブル原因を見つけて出すこと。原因が不明で推理探偵の気分で悩むことが多いですが、エンジニアとしてはパズルのようで楽しい作業でもあります。もう一つは、顧客やメーカーとの対外的な交渉です。工学的に原因究明しようとしても責任回避で都合の悪い情報を意図的に隠されたり、ただわけもわからずに怒られたり急がされたり精神的に苦痛になるのです。

トラブルが自分の身に降りかかりそうになったらどうするか、僕の方法をそっと教えます。

1. それが本当に自分の担当機器や責任に影響してくるか考えて、関係ないなら忘れる。

2. 関与が避けられないとなったら、伝わって来ている情報で足りないものを、大至急現場に集めさせる。だいたい現場から問題と言って来ても全然データが無く、ただ振動が大きいとか漏れるとかしかない。現場の問題は会社の上層部にも同時に伝わるので、そこから問い合わせが来る前に出来ることは全てしておき自分は待ちの状態にしておく。常に追われる身で無く追う状態に成っておくことが精神的にも余裕が出る。

3. トラブルの状況が大体掴めたら装置を納めたメーカーと協議になるが、その時必ず我々もメーカーも自分の責任は無いと言う立場からスタートする。これは真の原因究明を困難にしトラブルを繰り返すことになるので、最初の協議の場ではっきり以下のように宣言をします。

"このトラブルは2度と繰り返すことは、絶対に許されない。責任とお金の問題があるのでお互いに保身になるのはわかるが、そうすると真の原因追求を見間違い対策が的外れとなりトラブルを繰り返してしまう。そうならないよう先ずはお互いの立場を忘れて純粋に技術者として、お互いの協力して解決していきましょう。責任と金は自然と決まります。トラブルを一発で解決することで損失は小さくなります。また我々の信頼を失うどころか反対に上がります"  これをエンタープライズ船長のジャンルックピカードのつもりで言えばいいんです。

4. トラブル解決を関係者皆で協力的にやる良い雰囲気が出来たとしても、原因の絞り込みは大体出来ないものです。なぜなら単純な原因であれば、現場ですでに解決しているからです。

原因が例えば3個に絞ららた場合、そのどれが原因だったとしても良いように対策は一度に全て打つことが常識です。装置をバラして組み立てて再度トライするのは許してもらえません。同時に全部対応しておくのです。全部が大変であっても再度やり直すことに比べればぜんぜん楽です。2度3度壊れた時の顧客の怒りを体験した人であれば絶対に一度でやると言います。

5. 上記をベストメンバーでやれば必ず解決できます。トラブル対応はとにかくベストを尽くすことです。

 

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