エンジニアのセンスとスピード感を磨く方法

大切なのはセンスとスピード感、若手エンジニアに役立つチップス

八方美人は八方塞がりになるか

「八方美人のつもりだったのか、それとも最初から八方塞がりに見えていたのか」。
プロジェクトの現場で、全方位にいい顔をしようとして、結局どこにも行けなくなっているプロジェクトエンジニア(PE)を時折見かけます。本人としては「調整」や「配慮」のつもりなのでしょうが、周囲から見ればそれは、決断を先送りにした末の「自業自得の袋小路」にしか映りません。
八方美人のPEは、顧客には「できます」と言い、社内には「なんとかします」と言い、専門エンジニアには「無理を言いますが頼みます」と頭を下げる。一見、物腰が柔らかく「可愛げ」があるようにも見えますが、その言葉には「質量」が伴っていません。
PEの職責は、相反する利害の衝突点に立ち、優先順位という「残酷な線引き」をすることです。全員を満足させようとすることは、誰の責任も取らないことと同義です。あちこちに良い顔を振りまいた結果、矛盾の辻褄が合わなくなり、Outlookの予定表が「調整」という名の言い訳会議で埋まったとき、八方美人は「八方塞がり」へと変貌します。
専門エンジニアが求めているのは、自分たちを守る「盾」であって、誰にでも首を縦に振る「案山子(かかし)」ではありません。全方位に愛想を振りまくエネルギーがあるなら、それを「どこを捨てて、どこを死守するか」という決断の勇気に振り向けるべきです。
本当の信頼は、NOと言える強さの先にしか存在しません。

今日、誰かに何かを頼まれたとき、反射的に「いいですよ」と答える前に三秒だけ止まってください。
そして、自分にこう問いかけるのです。
「その『YES』は、プロジェクトを前に進めるための戦略か? それとも、自分が悪者になりたくないだけの逃げか?」


八方美人の愛嬌は、短期的には場を凌げますが、中期的には八方塞がりになり、長期的には八方破れの末路を辿る。

だからと言って、何にでもケチをつける八方ブスは勘弁してください。