エンジニアのセンスとスピード感を磨く方法

大切なのはセンスとスピード感、若手エンジニアに役立つチップス

2026-03-01から1ヶ月間の記事一覧

中断がもたらす「技術の砂漠化」

ホンダのF1復帰における苦戦は、極限の工学において「継続」こそが最大の資産であることを物語っています。2021年の撤退でエンジニアが離散し、現場の「暗黙知」が失われた代償は、2026年の異常振動やトラブルという形で露呈しました。こうした「一度止める…

「高すぎる自己評価の男」

ある会社に、奇妙な男がいた。彼は自分のことを「社内でも屈指の有能な人材」だと信じていた。会議では自信満々に発言し、上司の方針にも遠慮なく口を出す。 だが――実際はまるで違った。 やることなすこと止めてしまうか、まったく進まない。ようやくやって…

ノイズ

日常のなかで、本質とは関係のない「どうでもいい指摘」に直面することがあります。結果に1ミリも影響しない重箱の隅をつつくような言葉。そんな時、真面目な人ほど正面から向き合い、正論で議論を戦わせようとしてしまいますが、それは得策ではありません。…

「challenge」の名を借りたギャンブルを排す

既知の仕事であっても、コスト削減や納期短縮という至上命題が加わると、それは急に「challenge」という体裁をとり始めます。しかし、そこに技術的な革新や仕組みの改善がないのであれば、実態は単なる無理強いであることが少なくありません。仕入れ先への値…

「既知」にchallengeはいらない

「challenge」という言葉は、スタートアップにとって一種の免罪符になりがちです。しかし、前人未到のゴールを目指すからこそ、私たちはこの言葉をもっと厳格に扱う必要があるのではないでしょうか。そもそもchallengeには二つの種類があります。一つは、世…

希望ナンバー

路上ですれ違う車のナンバープレートには、持ち主の「人柄」や「こだわり」が滲み出ている。私は運転中や散歩中、つい他人の車のナンバーを目で追ってしまう。理由は二つある。一つは、その「意味」の推測だ。記念日か、それとも語呂合わせか。見知らぬ誰か…

満足の賞味期限

私はこのたび、車を買い替えることにした。ロードスターNDから、ロードスターRFへ。同じ車じゃないかと言われれば、まあその通りである。屋根が布から金属に変わって、それが電動で開くようになった、という程度の違いだ。説明している自分でも、途中から「…

八方美人は八方塞がりになるか

「八方美人のつもりだったのか、それとも最初から八方塞がりに見えていたのか」。プロジェクトの現場で、全方位にいい顔をしようとして、結局どこにも行けなくなっているプロジェクトエンジニア(PE)を時折見かけます。本人としては「調整」や「配慮」のつ…

削ってはいけないもの

世の中には、「急いでいるときほど判断を誤る」という、あまりありがたくない傾向がある。 プロジェクトでも同じだ。納期や予算に追われ、「なんとか間に合わせる」が合言葉になると、人は決断を速める。その勢いで、削ってよいものと、削ってはいけないもの…

小学生の感想文か?!

「今日は現場に行きました。トラブルがあって大変でしたが、一生懸命対応しました。初めての経験でした、次は間違えないように気をつけたいと思います、大変勉強になりました。」…。高い専門性が求められるプロジェクトの現場で、稀にこうした「小学生の感想…

短編ストーリー: 「至急」

エヌ氏は一流企業の戦略担当だった。 その夜、彼は取引先との会食で、珍しく肩の力を抜いていた。高級料理、ほどよい酒、気の利いた会話。 「こういう時間も、仕事のうちだ」と彼は思っていた。 そのとき、スマホが震えた。 "至急、本社へ。重大インシデント…

立つ鳥は水を濁さず、石の上に三年は長いし、転がる石にはコケはつかないが仕方ない、一期一会

退職メールの送信ボタンの前で、彼は少しだけ指を止めた。 三年。 長いようで、振り返れば「まだ三年」とも言える時間だった。(もう少し続ければ何か変わったのか) (いや、変わらないから辞めるんだろう) 頭の中で、ことわざが渋滞していた。 石の上に三…

「浅はか」とは

「この人はいつも考えが浅はかだなあ」と、部下や周りから思われてしまう人は稀にいます。本人はいたって真面目に、あるいは「自分は決断が早い」と自負して動いているつもりなのですが、周囲の目にはその足元の危うさが透けて見えている。では、具体的にど…

For All Project People:続編

プロジェクトエンジニア(PE)は、技術者であると同時に、現場のあらゆる摩擦を解消する「最高のサービス業」であるべきです。その自覚を欠いた者は、ただの口うるさい管理者に成り下がります。 1. 指揮者であれ。Micro(細部)に囚われるな勘違いPEは、専門…

「可愛げがないなあ」

「可愛げがないなあ」という言葉、よく私は呟きます。反対にアホでも「可愛げがあるから許す」これも同じくらい使います。 腹が立つ相手に対してそう感じるのは、そこに「隙」や「素直さ」が一切見えないからですよね。愛嬌と可愛げは似ていますが、実は役割…

愛嬌を磨く

愛嬌がある人とは、単にいつもニコニコしている人ではない。相手に「自分を受け入れてくれている」という安心感を与えるパス(送球)の名手である。これを鍛えるには、以下の3つのポイントが鍵となる。 • 「反応」の解像度を上げる 愛嬌の正体は、相手へのリ…

「愛嬌」とはそもそも何か

「愛嬌」って、日本語だとどうしても「可愛がられる」とか「機嫌をとる」といった、少し受動的なイメージがありますよね。でも、英語の概念を借りて整理してみると、これが実は現代社会を生き抜くための、かなり攻めた「実力」だということが見えてきます。 …

最強の生存戦略、その名は「愛嬌」

https://newspicks.com/news/16282998/body/?invoker=np_urlshare_uid7736320&utm_campaign=np_urlshare&utm_medium=urlshare&utm_source=newspicks 日米首脳会談という、国家の利害がぶつかり合う極限の外交舞台。そこで海外メディアが注目したキーワードが…

「目には目を、歯には歯を」

小学校だったか、中学校だったか、ハンムラビ法典の一節として教わった時の衝撃は、今でも鮮明に覚えている。当時の私は、なんて野蛮で残酷な法なのだろうと、幼心に恐怖すら感じたものだ。しかし、大人になった今、私は冷ややかに思う。あの法は野蛮どころ…

栓か、瓶か。物理の喪失。

かつて「最悪のシナリオ」として恐れたのは、ホルムズ海峡という細い首根っこを締め上げられることだった。蛇口を閉められ、エネルギーという血流が止まる。だが、それはあくまで物流の停滞であり、交渉や武力の行使によって、塞がれた「栓」を再び抜きさえ…

超えてはいけない一線。

中東情勢において、イランの石油輸出拠点であるカーグ島への攻撃示唆は、まさに「レッドライン」であった。イランにとっての生命線が脅かされ、実際に石油施設が標的となったことで、彼らもまた抑制を解き、エネルギー設備への報復という泥沼の応酬に踏み切…

ペルシャ湾

非常にやばい状況だ。 イランが報復でカタールやサウジのプラントを本日攻撃した。昨晩かもしれない。 今回攻撃されたカタールのラスラファンに2年ほどいたが、ここは世界のLNGの2割を生産している。LNG以外にも、ガスからヘリウム(これは世界の3割)、ディ…

「良い人」を吸い尽くし、負の連鎖は自分の代で止める

3月、別れと門出が交差する季節。移動や転職は、人生のシステムが切り替わる大きな節目です。新しい環境へ向かうとき、私たちはつい「心機一転、リセット」と考えがちですが、これまでの経験を白紙にする必要はありません。大切なのは、これまでの場で出会っ…

人事評価の「絶対」と「相対」

人事評価の「絶対」や「相対」なんて、結局は文句を言わせずに給料を割り振るための言い訳だ。特に中小企業で、専門も世代もバラバラな数人を比べるのは時間の無駄。だから「絶対評価」という言葉で逃げるが、その実態は「期待値」という名の幽霊との相対評…

トランプ論

私が好きな四人の論客のトランプ評価を勝手にまとめてみました。(注:城山三郎氏については、トランプ氏の登場以前に逝去されているため、氏の著作や生涯に貫かれた思想からの「推測」を交えています。)ドナルド・トランプという政治家は、現代社会の価値…

「即レス」vs「集中」

ネットの記事で「優秀な人は即レスしない」という説を目にした。集中力が削がれるから、というのが主な理由らしい。だが、私はこれに強い違和感を覚える。そもそも、本当に深く集中している最中なら、通知など目に入らないし、メールを開くことさえしないは…

悪い不満、良い不満

「不満を言うのはカッコ悪い」という風潮があります。飲み会で愚痴をこぼせば「意識が低い」と見なされ、SNSで毒を吐けば「否定から入る人」というラベルを貼られる。でも、不満をゼロにしようと無理に微笑むのは、果たして健全なことなのでしょうか。不満と…

ホルムズ封鎖:20年後の後継者に「呆れられない」ための設計論

2026年3月、ホルムズ海峡の封鎖という最悪のニュースが世界を駆け巡りました。原油暴騰や物流の混乱を前に、私たちは「なぜこんなことに」と立ち尽くしています。しかし、この危機は突発的な事故ではありません。数十年かけて積み重なった「歴史的な負債」が…

映画『フェラーリ』の感想

映画『フェラーリ』を観た。エンツォ・フェラーリの物語だ。元レーサーである彼は、ただレースに勝つために車を作り、そのレース資金を捻出するために、いわば「仕方なく」市販車を売って金を稼ぐ。この主客転倒しない美学が、たまらなく格好いい。 この構図…

For All Project People

プロジェクトエンジニア(PE)の真の価値は、図面という「空想」を、鉄やコンクリート、そして機能という「現実」へと結実させることにあります。Undo(やり直し)がきかない現実の世界で、私たちが確かな成果を出すための12の指標を整理しました。 1. 【管…