エンジニアのセンスとスピード感を磨く方法

大切なのはセンスとスピード感、若手エンジニアに役立つチップス

寓話:すべてに「YES」と言った男

エンジニアのYさんは、何にでも「YES」と言う男でした。
上司の無茶振りも、無謀な納期も、仕様不明の依頼も、すべて笑顔で引き受けます。
しかし、その「YES」の正体は、誠実さではなく「思考停止」でした。 


4つの「無責任なYES」
* その場しのぎ: 怒られたくないから、とりあえず返事。
* 先送り: 未来の自分が苦しむだけなら、今は楽。
* 怠慢: 検討したり議論したりするのが面倒。
* 錯覚: 抱えている案件が多いほど、仕事をしている気になる。


「あいつは文句を言わない」と重宝されましたが、彼はリスクを計算せず、ただ仕事を溜め込むだけ。溢れた分は、周囲が必死に尻拭いをしていました。


終焉
ある日、社運を賭けたプロジェクトで彼は「YES」と言いました。
だが、今回は誰も助けられませんでした。
納期直前、システムは動かず、設計書は白紙。
問い詰められた彼は、無垢な顔でこう答えました。
「そんな難しい話だとは、聞いていませんでした」
彼の「YES」は、理解の合図ではなく、ただの「反射音」だったのです。
会社は沈み、上司は消え、彼だけが「なぜ自分が責められるのか」分からぬまま残されました。


教訓
組織で最も危険なのは、反論する者ではない。
「NOを考えたことがない人間」だ。
「YES」とは、考え抜いた末の決断であるべきで、単なる返事であってはならない。
ブレーキのない車にアクセルを踏ませる者は、いずれ自分たちも壁に激突することになる。
そして一番の悲劇は、「彼の無思考なYESに甘え、楽をしていた周囲の人間」も同罪だということだ。